英名:Frankincense dioscorides
学名:Boswellia dioscorides(ボスウェリア・ディオスコリデス)
和名:ニュウコウジュ(乳香樹)
科名:カンラン科
種類:低木〜中高木
樹高:1〜8.5m
原産地:イエメンのソコトラ島
フランキンセンス・ディオスコリデス(ボスウェリア・ディオスコリデス)は、イエメンのソコトラ島固有の希少な乳香樹です。属名の「Boswellia」は18世紀のスコットランドの植物学者ジョン・ボズウェルに、種小名の「dioscoridis」は、古代ギリシャの医師ペダニウス・ディオスコリデスにそれぞれ由来しています。この種がソコトラ島にのみ自生していることから2001年にスゥエーデンの植物学者マッツ・チューリンによって正式に学名が記載されました。それ以前は同じくソコトラに固有の乳香樹であるソコトラナ種の変種だと考えられていました。海抜50〜700mの亜熱帯または熱帯の岩の多い石灰岩地帯に自生し、高温とわずかな雨量という過酷な自然環境ゆえに樹の成長が遅く、樹高は1〜8.5mほどになります。樹皮は黄色がかった淡褐色で剥がれやすく、膨らんだ枝や幹の空洞は小動物の隠れ家となっています。小さな葉は灰色や青みがかった緑色で他のソコトラ島の種であるブラータやアメーロと区別されます。この島のモンスーン気候は植物の季節サイクルと密接に関係し、開花は10月、1月〜3月、7月と複数あり、淡黄色やピンク色の目立たない花を付けます。樹皮から採取される樹脂には抗炎症や鎮痛作用のあるボスウェリア酸やα-ピネンやα-ツジェンなどのモノテルペン炭化水素が多く含まれ、伝統療法では呼吸器系の症状や創傷治癒、関節炎などに用いられてきました。樹皮から滲み出る樹液は黒色、黄色、赤色、白色など様々で、ごく小さな樹脂粒が多数集まっているため、一見すると異なる樹脂の混合物のように見えます。現在、イエメンでは乳香樹脂の貿易が規制されていることと、この樹脂の商業的な採取がされていないため、この乳香樹脂は市場にはほとんど流通していません。芳香はバルサムをベースにウッディ、スモーキー、わずかな柑橘とムスクのニュアンスが含まれる独特な香りです。
《乳香(フランキンセンス・ディオスコリデス)》インセンスのプロフィール
インセンスの使用部位:樹脂
一般的なインセンスに期待される作用:抗炎症、鎮痛
インセンスとしての香りのイメージ:バルサム、ウッディ、スモーキー、柑橘、ムスクのニュアンスが含まれる独特な香り
《乳香(フランキンセンス・ディオスコリデス)》インセンスの使い方
◆薫香材、お香に
専用香炉にチャコールを入れて焚きます。
◆手作りのインセンスに
乳鉢やミルで粉砕してインセンスに加えます。

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