英名：Lemon Myrtle
学名：Backhousia citriodora （バクホウシア・キトリオドラ）
和名：-
科名：フトモモ科
種類：常緑樹
樹高：約15〜20m
原産地：オーストラリア
精油の抽出部位：葉
精油の抽出方法：水蒸気蒸留法
精油の香りのイメージ：レモン様のフレッシュなハーブの香り
香りのノート：トップ
ブレンドファクター：4
精油の成分例：
【モノテルペン炭化水素】α-ピネン（微量〜0.5％）
【モノテルペンアルコール】リナロール（微量〜0.4％）
【セスキテルペン炭化水素】β-カリオフィレン（微量〜0.4％）
【アルデヒド類】ネラール（35〜40％）
【アルデヒド類】ゲラニアール（55〜60％）
【アルデヒド類】シトロネラール（0.01〜1.0％）
【ケトン】メチルへプテノン（微量〜0.4％）
【ケトン】シクロシトラール（微量〜0.5％）
【モノテルペン炭化水素】ミルセン（微量〜0.5％）

レモンマートルはオーストラリア、クイーンズランド州に原生する潅木です。レモンに似た香りがすることから、レモンアイアンウッド、スイートヴァーベナとも呼ばれています。光沢のある葉からは爽やかなシトラスグリーンの香りがします。種小名のcitriodoraは「レモンの香りがする」の意、属名Backhousiaはイギリスの植物学者ジェームス・バックハウスへの献名です。オーストラリア先住民のアボリジニ族は薬草や料理にレモンマートルの葉を利用してきました。葉は近年ではオーストラリア人のエキゾチック料理の風味づけとして利用されています。アロマテラピーで利用されるようになったのは90年代以降で比較的歴史の浅い精油のひとつです。 精油はゲラニアール、ネラールなどのシトラール成分（テルペン系アルデヒド類）を90％含有します。レモンマートルは昆虫忌避作用に優れることで注目され、特に蚊よけローションに役立ちます。同じようにレモン様の香りがするユーカリレモン精油やレモングラス精油に比べると、レモンマートル精油はマイルドで香りがやさしく、万人向きです。爽やかな香りには抗菌作用もあり、石けんや化粧品にも利用されています。

★レモンマートル、マートル、ハニーマートルの違いについて★
マートルの名前がついており、科名は同じですが植物はそれぞれ異なります。
・レモンマートル：Backhousia citriodora （バクホウシア・キトリオドラ）フトモモ科
・マートル：Myrtus communis（ミルトゥス・コンムニス）フトモモ科
・ハニーマートル：Melaleuca teretifolia（メラレウカ・テレティフォリア）フトモモ科

 

 《レモンマートル精油》の作用

一般的な精油に期待される作用：抗菌、抗真菌、鎮静、昆虫忌避

心への作用：爽やかな香りは気分をリフレッシュさせ、苛立ちや怒りを鎮めて、明るく元気づけます。心に刺激を与え、集中力を高めます。 

ヒーリングの作用：新鮮なエネルギーを呼び込みます。感情の憂いを取り去り、オーラを軽やかにクリアに清浄します。頭のなかのおしゃべりによって停滞していたエネルギーを一瞬にして流し、深呼吸を誘導します。

キーワード：清浄、爽快、エナジーフロー

相性の良い精油：柑橘系、ティートリースイート、ローズウッド、ゼラニウム、パルマローザ、ローズマリー、マートル、サイプレス、スプリュース

禁忌：肌使用は皮膚刺激の可能性があります。シトラール成分は眼圧を上昇させる可能性があるとされるため緑内障の方は使用を控えます。

 

《レモンマートル精油》を使ったホームケアの方法

◆気管支炎、風邪、インフルエンザの予防に
　お湯を張った洗面器に滴下して吸引法を行います。

◆水虫の予防に
　足浴のボウルに数滴垂らして使用します。

◆虫除けに
　スプレー水を撒くか、キャンドルなどに加えます。

◆オイリー肌のスキンケアに
　ローションや石鹸などに加えます。

◆オイリーヘア、フケが気になる場合に
　シャンプー、コンディショナー、ヘアトニックなどに加えます。

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