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精油とハーブのプロフィール事典《ローズマリーCT2シネオール Rosemary cineole》
英名:Rosemary cineole 常緑低木で庭にもよく植えられるハーブで、立木性と匍匐(ほふく)性種に分かれ、生の枝葉はリースに利用出来ます。ヨーロッパを中心に長い歴史を持ち、古代エジプトの墓からもローズマリーの枝が発見されています。中世ヨーロッパでは魔除けとして宗教行事に使用されてきました。ローズマリーの名は「聖母マリアの薔薇」に因み、聖母マリアの絵に必ず描かれる青いマントに似た色の花を咲かせます。学名のros(露)と marinus(海)は、淡いブルーの花が波のしずくを想わせる事から『海のしずく』と呼ばれています。海の露とは精気の意味であるとも言われ、ローズマリーの持つ強いパワーを象徴しています。和名は永遠の青年を意味する「万年郎」(万年香が転じたものとの説もあり)です。ローズマリーは記憶力を高めるため、試験勉強をする「受験生のハーブ」の名があります。葉には強い抗酸化作用があり、ヨーロッパの伝統的な化粧水「ハンガリーウォーター(ハンガリー王妃の水)」の中心的なハーブ材料です。この化粧水をつけた70代のハンガリー王妃がみるみる若返り、隣国の40代の王から求婚されたのは有名な逸話です。17世紀のヨーロッパでペストが大流行した時に、ペスト患者から盗みを働いていたにもかかわらずペストに罹らなかった泥棒たちがいました。泥棒たちが身体に塗っていたのはローズマリー、タイム、ラベンダー、セージを漬け込んだハーブヴィネガーでした。この抗感染性の高いハーブ酢は「4人の泥棒の酢」と呼ばれました。すっきりとした味わいのハーブティーは身体に活力を与え、記憶力や集中力を高めます。料理用のハーブとしても利用され、スパイシーな風味はお菓子や肉料理、魚料理の臭み消しなどに役立ち、ハーブ酢やハーブオイルにも適しています。ハーブクラフトでは、ドライハーブをそのまま手練石けんやMPソープに加えるとナチュラルな質感のハーバルソープが出来上がります。精油は葉から抽出され、ケモタイプ(下記参照)があるため、特にメディカル使用には確認が必要です。スキンケアによく使用され、ヘアケア(特に育毛)に役立つ精油です。強い抗酸化作用があるローズマリーの葉からエタノール抽出したローズマリーエキスは「天然酸化防止剤」として少量でも抗酸化力を発揮し、植物油の保存性を高めます。ローズマリー抽出物は市販の食品、洗剤、化粧品等にも添加されています。 ★ローズマリー・シネオールの特徴 《ローズマリーCT2シネオール精油》の作用 精油の作用:強壮、去痰、瘢痕形成、抗菌、抗酸化、粘液溶解、脂肪溶解、胆汁分泌促進、うっ血除去、強肝、抗ウイルス、抗菌、覚醒、頭脳明晰、通経、利尿、収れん、強心、鎮痛、血圧上昇 心への作用:気持ちがすっきりしない時や、記憶力を高めたい時、頭脳を集中させたい時に。ローズマリーのシャープな香りは意欲を高め、心のエネルギーを活性化させます。 ヒーリングの作用:インスピレーションやひらめきを与えます。精神覚醒作用が高く、霊性、魂の目覚めを促します。五感を刺激し活性化させ、特に視聴覚、第6感を開かせます。脳にあるすべてのデータバンクから必要な記憶、情報を取り出します。 キーワード:覚醒、意欲、集中 相性の良い精油:柑橘系精油(特にレモンやライム)、バジル、セージ、レモングラス、ペパーミント、ティートリー、ラベンダースパイク、サイプレス、ジュニパーベリー、ユーカリ、メリッサ、ゼラニウム 禁忌:ローズマリー・カンファー(CT1)タイプに比べると穏やかではあるものの、神経毒性のある成分を含むため、妊婦中(特に妊娠初期)、乳幼児、てんかん、けいれんを起こしやすい方は避けます。肌使用は皮膚刺激の可能性があります。 《ローズマリーCT2シネオール精油》を使ったホームケアの方法 ◆ダイエット、セリュライトの予防に ◆低血圧、冷え性に ◆集中力の低下、無気力、ふさいだ気分に ◆肝臓と胆のうの強化に ◆認知症の予防、脳の活性化に ◆すり傷、あかぎれ、傷跡に ◆成熟肌、乾燥肌のスキンケアに ◆オイリーヘア、育毛、抜け毛予防に
《ローズマリー》ドライハーブのプロフィール ハーブの使用部位:葉 ハーブの成分:精油、フラボノイド、フェノール酸、ロスマリネシン、ロスマリン酸、トリテルペン酸、タンニン、苦味質、樹脂 一般的なハーブに期待される作用:殺菌、抗炎症、鎮痙、鎮痛、発汗、消化促進、抗酸化、覚醒、循環促進 禁忌:妊娠中、高血圧の方の連続・多量使用は避けます。てんかんの方は使用を避けます。 ハーブティーブレンド:ペパーミント、レモングラス、フェンネル、レモンバーム、オレンジピール、レモンピール、ユーカリ ハーブティーの浸出時間:3分 ハーブティーの味:すっきりとクリアで刺激的な味わい。 《ローズマリー》ドライハーブの使い方 ◆認知症の予防、脳の活性化、心身の強壮に ◆虫刺され、ニキビのスポッツケア、神経痛などの痛みに ◆心身の強壮、痩身、美肌に ◆ポプリ、サシェ、ハーブキャンドルに ◆石けん作りに ◆ハンガリーウォーター(化粧用ローション)に ◆お料理、お菓子作りに
◆アロマテラピーとハーブの資格取得に関してはこちらのページをご覧ください。
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