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精油とハーブのプロフィール事典《アプリコット(アプリコットカーネル) Apricot》
英名:Apricot アプリコットは和名を「アンズ」と言い、日本には奈良時代に薬用植物として渡来し、長野県や山梨県で栽培されています。原産地は諸説がありますが中国北部とされています。種小名の「armeniaca」は、かつてアルメニアが原産とされていたことに因んでいます。アンズの名前は「杏子」の唐音読みで、日本最古の本草書『本草和名』(918年)にも記述されています。春になると桜よりも早く淡い紅色の花を咲かせ、花見としても楽しまれています。6〜7月に果実が橙黄色になると収穫されます。果実の表面には産毛が密生し、熟した実からは甘い香りがし、生食やジャム、果実酒などで食用されます。果実にはビタミンA・B2・C、クエン酸、リンゴ酸などが含まれ、未熟な果実には青酸配糖体のアミグダリンが含まれています。 アプリコットの種子(仁)は「杏仁(きょうにん)」または「杏子(きょうし)」、「杏実(きょうじつ)」と呼ばれる生薬で鎮咳や去痰の作用があり、風邪予防などに用いられています。アプリコットの果実酒は冷え性、低血圧に良いとされ、盃一杯が適量です。種子はその他にも「杏仁豆腐」の風味付けとしても用いられています。種子(仁)から低温圧搾で得られるオイルはアプリコットカーネルオイル(アンズ核油)としてアロマセラピーの基材や化粧用に用いられています。 《アプリコットカーネルオイル》基材のプロフィール アプリコットカーネルオイルは種子から低温圧搾で得られます。主にフェイシャルマッサージオイル、香油、クリーム、石鹸、バームなどに広く使用出来ます。スイートアーモンドオイルと組成が非常に似ており、皮膚に良く馴染み、伸びが良く、軽い使用感で肌を柔らかくします。トリートメントオイルとしてエモリエント作用に関しては、オレイン酸が主成分ですがリノール酸を約20%含むため、保存期間はそれほど長くありません。 基材の成分:オレイン酸(60〜70%)、リノール酸(20〜22%)、パルミチン酸(6〜8%)、ステアリン酸(1〜2%)、パルミトレイン酸(1%)など 一般的な基材に期待される作用:保湿、皮膚軟化 匂い:わずかに杏仁の香り 《アプリコットカーネルオイル》基材の使い方 ◆トリートメントオイル、香油に
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