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精油とハーブのプロフィール事典《ターメリック(ウコン)Turmeric》
![]() 英名:Turmeric ![]() ターメリックは、インド、熱帯アジア原産のショウガ科の多年草です。和名は「ウコン」、ヒンディー語では「ハルディ」、その他にもクルクマ、インディアンサフランの呼び名があります。属名の「Curcuma」は、アラビア語の「黄色い」が語源でターメリックの名前はラテン語の「テラ・メェリタ」(素晴らしい大地)に由来しています。草丈50〜150 cm、長楕円形の葉をつけ、夏から秋にかけて淡黄色の花を咲かせます。有用部は太い根茎で、内部は鮮やかな黄色をしています。インドでは紀元前から薬効が知られており、アーユルヴェーダの文献には「ハリドラ」(黄金色に輝く者)や「ジャヤンティ」(病気に打ち勝つ者)など、ターメリックに関する100以上の異なる用語が記載されています。アーユルヴェーダではフレッシュジュース、煎剤、チンキ、散剤などの内用、もしくはクリーム、ローション、ペースト、軟膏などで外用されてきました。ヒンドゥー教では邪悪な力を寄せ付けない魔力があるされ、ターメリックの粉で染めた布は皇帝の衣服や高僧の袈裟などに使われ、染色布には虫がつきにくいため、貴重な書物などを包む布としても使われてきました。儀式には欠かすことのできない縁起の良い植物で平和、健康、幸福、豊かさ、純粋、繁栄、新たな始まりなどのための護符として用いられてきました。インドでは結婚前の花嫁の肌を美しくするためにターメリックのペーストを塗布するのが慣習となっています。日本には室町時代以前に薬用植物として伝来し、沖縄や九州南部で栽培されてきました。沖縄ではターメリックのお茶は「うっちん茶」として親しまれており、たくわんもターメリックで色付けされています。カレーの着色材料としてもよく知られている香辛料でアジア料理の様々なレシピに加えられています。やや刺激のある爽やかな味で、油に溶けやすく、鮮やかな黄色はターメリックライスなどでもお馴染みです。ターメリックには優れた解毒作用があり、肝機能を高めるので肝臓保護を目的にパウダー状のターメリックをカプセルにしたサプリメントも市販されています。鮮やかな黄色はクルクミンという色素によるもので、この成分が胆汁の分解を促進することが現代医学でも認められています。皮膚に対してはクルクミン成分がシミや老化の原因となる活性酸素を抑えるのに役立つ事から、石鹸やフェイシャルパックなどに利用されます。鮮やかな色味はアロマクラフトの石鹸、キャンドル、バスソルトの色付けにも使われています。ハーブ染めにすると媒体によって鮮やかな黄色〜赤〜茶褐色までさまざまに染め分けられます。ターメリックの精油は乾燥させた根茎から水蒸気蒸留法で抽出されます。精油の色は黄色で香りはやや土っぽく、スパイシーでジンジャーを想わせる甘みと温かみがあります。主成分はツルメロンやクルロンなどのケトン類で鎮痛、抗炎症、消化促進、強壮などの作用があるとされ、筋肉や関節の痛みケアやお腹の張りやガスなどに用いられてきました。スキンケアでは角質を除去して肌に透明感を与え、肌色を明るくし、肌の弾力性をもたらすことで知られています。温かみのある香りは心を落ち着かせ、悩みや不安から解放し、心を明るくさせます。古代インドではターメリックには聖なる母のエネルギーが含まれおり、チャクラやエネルギーフィールドを浄化すると考えられてきました。アーユルヴェーダでは3つのドーシャ(ヴァータ、ピッタ、カパ)のバランスをとるとされています。
一般的な精油に期待される作用:鎮痛、抗真菌、抗炎症、抗酸化、抗菌、胆汁分泌促進、消化促進、利尿、健胃、血圧降下、鎮痙、抗うつ、刺激 心への作用:気持ちを落ち着かせて安心感を与えます。不安や落ち込みから解放し、気分を引き上げます。 ヒーリングの作用:エネルギーを増幅させ、ポジティブな感情を呼び起こし、悩みのスパイラルから抜け出すためのサポートを行います。 キーワード:繁栄、浄化、祝福、黄金の女神 相性の良い精油:ブラックペッパー、ジンジャー、ラベンダー、ローズマリー、スイートオレンジ、スイートフェンネル、カルダモン
◆消化不良のケアに ◆筋肉痛のケアに
ハーブの使用部位:根茎 禁忌:胃の弱い方、肝臓、胆道の病気の方は使用を避けます。妊娠中は使用を避けます。1日の摂取量は3g程度とします。 ハーブの成分:クルクミン(黄色色素)、精油(ターメロン、ジンギベレン)、鉄、食物繊維、カリウム 一般的なハーブに期待される作用:消化促進、ホルモンバランス調整、利胆 ハーブティーブレンド:ローズ、ジャスミン、ダンデライオン、ルイボス、マテ、ネトル、ジャーマンカモミール、ワイルドストロベリー ハーブティーの浸出時間:3分 ハーブティーの味:軽い苦味とスパイス風味の味わい
◆体内浄化、肝臓のデトックスに ◆便秘に ◆MP石鹸の色付けに ◆CP石鹸の色付けに ◆みつろうキャンドルに ◆エキゾチック料理に ◆ハーブ染めに
◆アロマテラピーとハーブの資格取得に関してはこちらのページをご覧ください。
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