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精油とハーブのプロフィール事典《メドウスイート Meadowsweet》
英名:Meadowsweet メドウスイートは、モンゴルを原産とするバラ科の多年草です。和名を「西洋夏雪草」と言い、ギザギザした葉を持ち、クリーム色の花を密生して咲かせます。メドウスイートの名前は、草原を意味する「meadow」と、全草や根に含まれるアーモンドのような甘い香りによって名づけられました。花の優雅な様子から「草原の女王」とも呼ばれています。古代ドルイド教では聖なるハーブとして神に捧げられ、イギリスのエリザベス王朝の時代には床にまき散らす「ストローイングハーブ」として利用されました。香りが良いことからエリザベス一世はこのハーブを身体に振りかけて使うのを好みました。花が美しいためブーケに使われたり、結婚式で新郎新婦にフラワーシャワーとして祝福に用いられました。フレッシュはもちろん、ドライも良い香りがします。花はワイン、ジャムなどに香りづけとして利用されます。ハーブ療法では葉と花が有用部で花つぼみには抗炎症作用のあるサリチル酸が含まれています。メドゥスイートの古い学名は「Spiraea ulmaria」で、この属名はメドゥスイートの花から抽出されるサリチル酸(アスピリンの原料)に由来しています。鎮痛、解熱の作用に優れる伝統的な植物製剤でありながら、メドウスイートには合成アスピリンを服用した時に起こる副作用がありません。それはハーブ療法が有効成分のみを抽出するのではなく、植物に含まれる雑味成分も一緒に摂取するためです。熱を伴う風邪、インフルエンザに利用されます。その他にも制酸作用があるため、胃酸過多や胸やけなどに利用されます。利尿と殺菌の作用があるため、膀胱炎や尿道炎にも有用です。
《メドウスイート》ドライハーブのプロフィール ハーブの使用部位:葉、花 ハーブの成分:サリチル酸塩、精油、フラボノイド、タンニン、ビタミンC、粘液質 一般的なハーブに期待される作用:利尿、解熱、鎮痛、収れん、殺菌、抗炎症 ハーブティーブレンド:ジャーマンカモミール、エルダーフラワー、ペパーミント、レモンバーム、レモンバーベナ ハーブティーの浸出時間:3分 ハーブティーの味:甘く飲みやすい草の味わい 《メドウスイート》ドライハーブの使い方 ◆胃酸過多、胸やけ、胃炎のケアに ◆頭痛、関節炎などの痛みのケアに ◆熱を伴う風邪に ◆膀胱炎のケアに
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