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精油とハーブのプロフィール事典《バレリアン Valerian》
英名:Valerian 温暖な気候と湿地を好んで自生する多年草で、根からまっすぐに1本伸びた茎と緑色の葉、薄ピンク色の小さな花を咲かせます。バレリアンは種類が多く200種ほどあり「酔っぱらった船員」、「レディーのスリッパ」などの別名でも呼ばれています。グリム童話「ハーメルンの笛吹男」のなかに笛吹き男がバレリアンのハーブをポケットに入れて、その香りによって町じゅうのネズミをおびき出したというお話があります。バレリアンの香りは猫がマタタビのように好むことから、猫用のおもちゃにも利用されています。香りが強く個性的なので、ティーよりもカプセルやチンキにして服用される事の多いハーブです。精神的な症状に対して使用される事が多く「神経性の○○」といった症状に有用です。 特徴的な強い芳香を持つ根茎はヒトの神経系統のように複雑にからみあい、それがバレリアン植物の特徴表示説を示唆しています。芳香は一般に「麝香(ジャコウ)のような」と表現され、好き嫌いがはっきりと分かれます。有効成分のバレポトリエイトには中枢神経への強い鎮静作用があり、神経過敏、不安感、不眠症などに使用されています。精油は根から水蒸気蒸留で抽出されます。オリーブグリーン〜褐色の濃厚な液体で独特な香りはシングルで使用するよりもブレンドに向いています。ムスクを想わせる温かみのあるベースノートとして香水に使われることの多い精油です。芳香浴やトリートメントなどの一般的なアロマセラピーにはあまり利用しません。使用の際には少量から使うと良い精油です。深みのあるベースノートは年齢を重ねた人たちにふさわしく、子どもたちには受けのよくない香りです。なお、バレリアン精油のリラックス作用はすべての人に起こるものではなく、この香りを好ましいと感じる人たちや、この香りによって連想される経験が大きく影響しています。 《バレリアン》精油の作用 一般的な精油に期待される作用:鎮痙、抗菌、駆風、催眠、鎮静 心への作用:気持ちを落ち着かせて、不要な緊張を取り去ります。安らかな眠りに誘います。 ヒーリングの作用:エネルギーを保護し、気の流れを整えます。 キーワード:温める、精神に深みを与える 相性の良い精油:ラベンダー、パチュリ、パイン、シダーウッド、マンダリン、ローズマリー、イランイラン
《バレリアン》精油を使ったホームケアの方法 ◆気分を落ち着けたい時、眠れない時に ◆大人のための天然香水に 《バレリアン》ドライハーブのプロフィール ハーブの使用部位:根 ハーブの成分:アルカロイド、精油、バレポトリエイト 一般的なハーブに期待される作用:鎮静、鎮痛、血圧降下、催眠、抗不安、鎮痙 ハーブティーブレンド:ジャーマンカモミール、パッションフラワー、エルダーフラワー、ローズ、セントジョンズワート、レモンバーム ハーブティーの浸出時間:5分 ハーブティーの味:土臭さのある独特な香りと軽い苦味 《バレリアン》ドライハーブの使い方 ◆眠れない時、神経を休めたい時に ◆トラウマリリースに ◆猫のためのリラクセーションに
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