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精油とハーブのプロフィール事典《ローズ・ケンティフォリア Centifolia Rose》
英名:Centifolia Rose、Cabbege Rose ローズ・ケンティフォリアは別名をキャベッジ・ローズ、ハンドレッド・ペタルローズと呼ばれる種です。半つる性の春一季咲きでロサ・ダマスケナとロサ・アルバの交配種だと言われています。 学名のcentiは100の意味で、キャベッジ(キャベツ)ローズの名前のように花弁が100枚もあるように見えることに由来しています。オールドローズに分類される種で、香りが良いことから歴史のなかで香料に用いられてきました。大輪の優美な花姿は17〜18世紀のヨーロッパの画家たちに好まれ、ロココの薔薇として描かれてきました。マリーアントワネットの専属画家ルイーズ・ヴィジェ・ルブランは王妃の肖像画にケンティフォリアの薔薇を添えて描きました。宮廷植物画家として知られるピエール・ジョセフ・ルドゥーテは、特に薔薇を好んだナポレオン一世の妃ジョゼフフィーヌの庇護を受けながら美しい薔薇の画を描いたことで知られています。ルドゥーテの描く様々な薔薇の絵は学術的であると同時に芸術的で、現代でも愛されています。ケンティフォリアの香りは甘さのあるダマスクローズに比べると柔らかく、より上品です。プロバンス地方のグラースで香料として栽培されてきた事からプロバンス・ローズとも呼ばれています。グラースには、なめし革の産業があったことから皮手袋につける香料産業が栄え、ロサ・ケンティフォリアの他にもミモザ、ラベンダー、ジャスミン、ネロリなどの香料文化が生まれました。ローズ・ケンティフォリアはガリカ種とダマスク種と並んでハーブ療法でも利用されています。ホルモンバランスを整え、美肌や精神的な鎮静を行うハーブティーとして飲用する他、ハーブバス、フェイシャルスチームバスなどで特に女性のために役立ちます。上品で美しい色はドライフラワーやポプリにも使用され、室内香としても楽しむ事が出来ます。花弁の色に有用成分が含まれているため、脱色しないよう日光を避けて保管します。 《ローズ・ケンティフォリア》ドライハーブのプロフィール ハーブの使用部位:花弁 ハーブの成分:タンニン、ペクチン、有機酸、脂肪酸、ニコチン酸アミド 一般的なハーブに期待される作用:収れん、神経緩和、鎮痙、強肝、強壮、消炎、美肌、緩下、ホルモンバランス調整 禁忌:妊娠中の多量摂取に注意します。 ハーブティーブレンド:何にでも良く合い、ブレンドのベースになります。 ハーブティーの浸出時間:3分 ハーブティーの味:バラの上品な香りと味わい 《ローズ・ケンティフォリア》ドライハーブの使い方 ◆体内浄化、肝臓のデトックスに ◆更年期の不調、ホルモンバランスの調整に ◆便秘に ◆美肌、スキンケアに ◆ポプリ、サシェ、ハーブピローに
◆アロマテラピーとハーブの資格取得に関してはこちらのページをご覧ください。
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