〜 フィーリングチャートのアンケート結果が出ました。
下記の考察をご覧ください。 〜
アロマセラピーフィーリングチャートの集計期間
2014年7月〜2019年6月
対象者
10歳〜85歳までの男女300名を対象に実施しました。性別、年代別の人数は下記の通りです。
【男女】
男性:56名
女性:244名
【年代】
10代:13名(男性3名、女性10名)
20代:56名(男性11名、女性45名)
30代:63名(男性16名、女性47名)
40代:75名(男性13名、女性62名)
50代:46名(男性5名、女性41名)
60代:21名(男性4名、女性17名)
70代:17名(男性3名、女性14名)
80代:9名(男性1名、女性8名)
表情ポイントの増減
【増グループ】
1ポイント↑(男性22名、女性37名)
2ポイント↑(男性21名、女性83名)
3ポイント↑(男性8名、女性77名)
4ポイント↑(男性2名、女性31名)
5ポイント↑(女性6名)
6ポイント↑(女性3名)
7ポイント↑(女性1名)
【減グループ】
1ポイント↓(男性2名、女性4名)
2ポイント↓(男性1名、女性2名)
考察
対象者は約8対2の割合で女性が多く、アロマセラピーのユーザーが主に女性に集中していることがうかがえます。近年は男性にもアロマセラピーの利用者が増え、積極的にこのチャートを利用してくれた方もいました。300名に対して、アロマセラピー体験の前後で表情ポイントを集計し、9名を除く291名についてポイントが上がったのが確認出来ました。上がったポイント数は特に2〜3ポイントに集中しています。なかには人数は少ないものの、7ポイントという大きな気分変化となった例もありました。男性と女性を比べてみると、女性の方が香りによる気分変化が大きいことが分かります。男性の場合は1〜2ポイントの変化が最も大きく、精油の香りによって大きな感情変化を起こすことは少ないように感じました。
今回の集計でポイントが下がった減グループに関しては、2例を除いて7例が表情チャート(1)からのポイント減でした。(1)のイラストが「涙を流して笑っている」ハイな状態であることから、減グループのほとんどは気分が高揚し過ぎている状態から、ほどよく落ち着いた笑顔の状態(表情チャート2および3)になるケースでした。減グループであっても必ずしも「気分が落ち込んだ」、「気分が下がった」わけではないことが実施の現場から感じられました。
フィーリングチャートの感想
【一般のアロマユーザー】
Aさん(20代女性):
アロマで気持ちが変化するのはなんとなく感じてきましたが、自分の顔(表情)として考えたことがなかったので、このチャートはとても分かりやすく面白いと思いました。私はオレンジが一番好きな香りで、やっぱりポイントが最も上がるのはオレンジでした。特に気分が下がっている時ほどポイントが上がるので、アロマに助けられているのは本当だったんだ!と実感しました。
Bさん(40代女性):
リビングでアロマを焚くと子どもたちが喜ぶので毎日、焚くようにしています。子どもたちは精油を垂らすとすぐに、目で見て表情が変わります。素直というのか、感受性が大人に比べて高いのでしょうね。だからこのチャートも子どもたちと遊ぶような感じで「今これくらい?」と、その時々の気分を訊ねてみました。子どもたちは好きな香りはポイント高く、好きでない香りに関してはそれほどポイントは大きく上がらないものの、でも決して下がることもないのが不思議でした。アロマの香りと子どもたちの気分の関連性が分かってとても楽しかったです。
Cさん(50代男性):
妻がアロマを好きで部屋に焚いているせいか、自然に香りの恩恵を受けているようです。自分には(アロマの)知識がないため、効能や種類のことはよく分かりませんが、顔のイラストを見るかぎり、やはり香りで自分の気分が良くなっているのは確かだと思いました。香りは思っている以上に気分に影響があるのですね。
【プロフェッショナル(アロマセラピスト、アロマクラフト講師、ヒーラー)】
アロマセラピストDさん:
これまでサロンでトリートメントの施術をする前と行った後とでは明らかにクライアントの表情が変わるのを毎回感じてきました。笑顔になる方、すっきりとした表情になる方、心の荷物を降ろしたように軽やかなお顔になる方‥セラピストとして、それらの方々の表情の変化を注意深く見るように日々心がけてきました。トリートメントによるリラクゼーションの結果は、その方の表情にこそ最も現れると私自身も感じてきました。今回こちらのチャートを使ってみて、表情の変化がスケールで視覚化出来るところに大きな意義を感じました。チャートを通じてクライアントとのコミュニケーションにもなるので、施術前の(特にメンタル面での)聴き取りがスムーズになり、施術後の満足感も高くなったと感じます。
アロマクラフト講師Eさん:
半年かけて25名の方にアロマクラフトのワークショップを行う前と後に実施してみました。対象者はすべて女性で、年齢は30〜40代です。スプレー作りやハンドクリーム作りなどのワークショップで香りを選ぶ時に数種類の精油の蓋を開けて、香りを自由に嗅いでもらっています。香りを嗅ぐと皆さん笑顔になって、その場が和やかになるので、香りが気分に与える影響の大きさを感じます。ワークショップには基本的にアロマセラピーが好きな方が見えるので、ポイントが下がった人はいませんでした。少ない人で1ポイント、多い人は6ポイントも上がった人もいて、その感想をみんなでシェアしあったりすることでアロマセラピーの作用をお互いに確認することができました。分かりやすい顔のイラストのおかげで気分変化がつかめて良い体験になりました。
ヒーラーFさん(50代女性):
クライアントにヒーリングを行う時は必ずエッセンシャルオイルや芳香蒸留水を使っています。どちらかと言えばエッセンシャルオイルよりもローズやネロリのウォーターを使うことが多いのですがエッセンシャルオイルでなくても表情のポイントは高くなりました。芳香蒸留水はエッセンシャルオイルに比べると香りは淡くて薄いのですが、ほんの少し香りがするだけでも表情のポイント数が上がり、リラックスして気分が良くなる方が多いです。芳香蒸留水の香りとヒーリングを組み合わせることでクライアントにとっては相乗作用になっていると感じます。香りを使っている私自身の気分も上がり、お互いにとって良いと感じます。
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