英名:Lavandin
学名:Lavandula hybrida(ラウァンドゥラ・ヒュブリダ)
Lavandula ×intermedia(ラウァンドゥラ・インテルメディア)
和名:−
科名:シソ科
種類:常緑低木
樹高:約1m
原産地:フランス
精油の抽出部位:花
精油の抽出方法:水蒸気蒸留法
精油の香りのイメージ:シャープでしみるようなハーブ調の香り
香りのノート:トップ
ブレンドファクター:6
精油の成分:(アーティザン社)
【モノテルペンアルコール】リナロール(32.98% )
【エステル】酢酸リナリル(24.33% )
【ケトン】カンファー(7.29% )
【酸化物】1,8-シネオール(4.89% )
【モノテルペンアルコール】テルピネン4-オール(3.92%)
【モノテルペンアルコール】ボルネオール (3.48%)
【エステル】酢酸ラバンジュリル(2.98% )
【モノテルペン炭化水素】β-カリオフィレン(2.06%)
【モノテルペンアルコール】α-テルピネオール(1.75%)
【モノテルペン炭化水素】ミルセン(1.74% )
【モノテルペン炭化水素】β-ファルネセン(1.45%)
【エステル】酢酸ゲラニル(1.26% )
【モノテルペン炭化水素】β-オシメン(1.11%)
参考:スパイクラベンダー植物画:Wikipedia
ラバンジン(ラバンディンとも)はラベンダー・トゥルー(Lavandula angustifolia)とスパイクラベンダー(Lavandula latifolia)の交配種です。ハイブリッド・ラベンダーの名前でも知られており、ラバンジン系と呼ばれるもののなかにもグロッソ、グレイヘッジなどのいくつかの種類があります。交配によって1mくらいに大きく成長することのある品種で、花も大きくなります。ハーブとしての耐寒性、耐暑性があり、良く繁って育てやすい植物です。ラバンジン精油の収油率はラベンダー・トゥルーの2倍と高く、アロマセラピー利用の他に石鹸や洗剤などの香りづけとして商業的にも利用されています。ラバンジンは一般的に知られているラベンダー・トゥルー精油に比べるとカンファー成分が多く含まれているためシャープで強い香りです。一般的なトゥルーラベンダー精油に見られるラベンダーらしいフローラルな甘さはありません。どちらかといえばラベンダースパイクの香りに近く、成分にも作用にもスパイクの性質が残されています。エアフレッシュナー、リネンスプレー、香水などに向く爽やかで男性的なエネルギーを持つラベンダーの香りです。スパイクラベンダー精油、ラベンダー・トゥルー精油と嗅ぎ比べしてみると、それぞれの香りの違いがよく分かります。ラベンダー・トゥルー精油の香りが苦手な人でも、爽やかなラバンジン精油は気に入ることがあります。
《ラバンディン精油》の作用
一般的な精油に期待される作用:鎮痛、抗うつ、うっ滞除去、癒傷、消毒、去痰
心への作用:精神的な疲労や緊張、ストレスの状態に。ラベンダー・トゥルーとは成分も香りも異なり、リラックスよりはリフレッシュ作用に優れています。シャープでくっきりとした香りは気分をすっきりとさせます。
ヒーリングの作用:エネルギーを爽やかにします。不快で嫌な記憶をさっぱりと洗い流します。後悔、未練、執着、迷いを取り去り、意思を強くさせます。止めたいと思っている習慣を断ち切る時のサポートに。
キーワード:切り替える、洗い流す
相性の良い精油:柑橘系精油、ローズマリー、ペパーミント、マートル、サイプレス、ローズウッド、ゼラニウム、ラベンダー・トゥルー、ジュニパーベリー、セージ
禁忌:発熱時、けいれんを起こしやすい方、妊娠中、子どもへの使用は控えます。
《ラバンジン精油》を使ったホームケアの方法
◆肩こり、腰痛、筋肉痛に
ジェル、オイル、バーム等で希釈して気になる部分に塗布します。
◆気分転換、リフレッシュに
コロンやルームスプレー、リネン香水等に加えます。