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精油とハーブのプロフィール事典《カルナウバ Carnauba》
英名:Carnauba カルナウバは南米原産の「カルナウバヤシ」と呼ばれるヤシ科の高木植物です。熱帯雨林に生育し、ブラジル北東部を中心に栽培され、現地では「生命の木」と呼ばれています。扇状の葉の分泌物からは「ロウの女王」と呼ばれる植物性の「カルナウバロウ(カルナバ蝋、カルナウバワックス)」が採れます。ロウは葉の裏側に粉状に付いており、純粋なものは黄茶色のフレーク状です。ロウは葉を乾燥させて叩いた後に精製します。樹の上部の若葉からは最も品質の良い黄茶色のロウ分が採れ、下部の古葉では色は緑色となりワックスのグレードは下がります。化粧品に利用されるのは「コスメグレード」と呼ばれる若い葉から採れる最上級のロウです。カルナウバロウは樹木を伐採せず得られる天然植物エステルワックスとして地球環境に優しく、年間で2万トンが生産されています。植物性のロウのなかで最も優れた光沢性と硬さを持っています。融点は植物ワックスのなかで最も高く、人体にほぼ無害です。化粧品などのつや出しや硬さ調整、油分原料の調整剤の他にカーワックスやプリンターのトナーなどの工業製品にも利用されています。特にカーワックスの世界では最も美しい艶を出す高級ロウとして知られています。その他にも食品としてチョコレートなどのコーティング剤や医薬品にも使われています。酸化しにくい植物ロウとして製品に安定性を与えます。 《カルナウバロウ(カルナウバワックス》基材のプロフィール アロマセラピー基材としてのカルナウバロウは主にリップや口紅、ファンデーションなどの材料に使われ、マット系の美しいつやを出します。単体では使用せず、キャリアオイルに湯煎で溶かして使用します。 基材の成分:エステル(80〜85%)、 遊離脂肪酸(3〜4% )、遊離アルコール (10〜12%)、 炭化水素 (1〜3%) 一般的な基材に期待される作用:(化粧品に)光沢を与える、油成分を固める、耐温性の向上 匂い:ほとんど無し 《カルナウバロウ(カルナウバワックス)》基材の使い方 ◆手作りリップ、口紅の材料に
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