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精油とハーブのプロフィール事典《マカダミア Macadamia nut》
英名:Macadamia nut マカダミア(マカデミア)の木は、オーストラリア原産の常緑樹で「オーストラリア産の実」を意味する「クィーンズランドナッツ」(クィーンズランドはオーストラリア北東部の州)、「オーストラリアンブッシュナッツ」または「ポップルナッツ」の名前でも呼ばれています。種小名のternifiliaは、この植物の葉が3枚ずつまとまっていることに由来しています。直径約2cmの穀果はお馴染みのマカダミアナッツとして食用されます。マカダミアの木はオーストラリアの亜熱帯雨林に生育し、柊のようなとげのある葉を持ち、春にクリーム色〜淡いピンク色の花を咲かせます。自家受粉によって緑色の実となり、その後に落果した実の殻を乾燥させてナッツを取り出します。マカダミアはヨーロッパ人によって発見されるまでは現地の先住民族アボリジニのみが利用してきました。アボリジニ族たちはマカダミアを「カインダル・カインダル」と呼んで実を食用してきました。その後に植物の種がハワイに渡り、農園で大規模に栽培されるようになってからはハワイ産のマカダミアナッツが広く知られるようになりました。マカダミアナッツはハワイ土産のチョコレート菓子として大変有名です。油分を含んだナッツは栄養価が高く、ビタミン、ミネラル、食物繊維、不飽和脂肪酸などが多く含まれ、コレステロールは含まれないヘルシーフードとして人気があります。ナッツを低温圧搾したものはマカダミアナッツオイルとして食用されており、化粧用の製品はキャリアオイルとして利用されています。キャリアオイルとしてのマカダミアナッツオイルは人の皮脂に似た「パルミトレイン酸」を含み、皮膚に馴染みやすい性質を持っています。加齢によって皮脂のパルミトレイン酸は減少するため、特に加齢肌や乾燥肌に良いオイルです。一価不飽和脂肪酸であるパルミトレイン酸を含む植物油は珍しく、他にこのような植物油はありません。しっとりとした手触りで肌に栄養を与え、酸化しにくく、保存性に優れ、皮膚への伸びも良く、サロンやホームケアのトリートメントに向いています。精製オイルと「ヴァージン」と呼ばれる未精製オイルが市販されています。未精製は低温で結晶物が見られることがありますが品質に問題はありません。未精製オイルは淡黄色、精製オイルは透明で、わずかにナッツの香りがします。未精製は脱臭されていないためナッツの香りが残されており、ビタミンやミネラルなどの有用成分も豊富です。どちらのタイプも強い匂いはないため精油やハーブの香りを引き立てます。アロマオイルトリートメント、アーユルヴェーダ、ロミロミなど、あらゆるタイプのオイルマッサージ施術に向いています。ハーブの浸出油や手作り石鹸、アロマクラフトの基材としてもオールマイティに使うことが出来ます。 《マカダミアナッツオイル》基材のプロフィール アロマセラピー基材としてのマカダミアナッツオイルはトリートメントオイル、香油、クリーム、石鹸、バームなどに広く使用されています。アロマサロン用のトリートメントオイルとしてはスイートアーモンドオイルと並んで、最も多く使われている定番の植物油です。酸化しにくいため、サロンなどで行う「温めて使う」オイルマッサージにも適しています。 基材の成分:オレイン酸(55〜67%)、パルミトレイン酸(18〜25%)、パルミチン酸(7〜10%)、ステアリン酸(2〜5%)など 一般的な基材に期待される作用:保湿、皮膚軟化 匂い:ナッツの軽い香り 《マカダミアナッツオイル》基材の使い方 ◆トリートメントオイル、香油に
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