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精油とハーブのプロフィール事典《ボリジ Borage》
英名:Borage ボリジ(ボラージ、ボリッジ)は、和名をルリヂサ(ルリヂシャ)と呼ばれるムラサキ科の一年草です。「チサ(苣)」とはレタスの意味で葉や花をサラダにして食用したことに由来しています。南ヨーロッパ原産で古代ローマの時代から薬草として利用されてきたハーブで長い歴史があります。現在では広く帰化し、日当たりの良い道端などに見られます。属名の「Borago 」は、綿毛を意味し、この植物の地上部が綿毛に覆われていることに由来しています。楕円形の葉には細かい毛があり、手で触れるとチクチクと痛みます。星形をした花は蜜蜂を多く引き寄せます。花は初夏に咲き、花後は焦げ茶色の種子となります。花の色は聖母マリアの衣に描かれる「マドンナブルー」と呼ばれる深い青色で実際に古い時代の画家はこの花から抽出した青色の染料で聖母の衣を描いていました。古代よりハーブとしてのボリジには強壮や高揚の作用があるとされ、煎じ液をワインに入れると気持ちを高めると言われてきました。現代の研究でもボリジの成分にはアドレナリンを分泌させて、多幸感をもたらし、気分を高揚させる働きがあることが解明されています。フランスでは花と葉を煎剤にしたものが熱さましや喉の痛みに利用されてきました。なお、現在ではボリジの葉部分に微量のピロリジジンアルカロイド(植物由来の天然毒素)が含まれることから葉の食用は控えられています。花には毒素はなく、エディブルフラワーとして現在でも食用されています。低温圧搾で得られるボリジの種子油は化粧用の外用とサプリメントなどの内用に分かれます。種子中にはピロリジジンアルカロイドは含まれていません。成分中のγ-リノレン酸は天然の炎症抑制物質としてかゆみを鎮めるためアトピー性皮膚炎の改善に、その他にも女性ホルモンのバランスを調整するため、月経前症候群(PМS)の緩和を行うと考えられています。ボリジオイルによく似た組成を持つオイルに「イブニングプリムローズオイル」があり、効能はほぼ同じですが、γ-リノレン酸はイブニングプリムローズオイルの2倍含まれています。価格が高めのイブニングプリムローズオイルの代用として利用されることもあります。γ-リノレン酸は非常に壊れやすい成分であるため、光、熱、酸化などによって劣化しやすいオイルです。 《ボリジオイル》基材のプロフィール ボリジオイルはアロマセラピーでの伝統的な基材として長く利用されてきました。特有の種子油の匂いと粘性や重みがあるため単体で使用するよりも一般的なキャリアオイルに20%ほど加えて使用することの多いオイルです。オイルには加齢とともに人の体内で減少する必須脂肪酸の「γ-リノレン酸(GLA)」、「α-リノレン酸」が含まれています。皮膚に栄養を与え、皮膚バリアを整えるオイルとして特に乾燥肌や加齢肌、冬期のスキンケアに適しており、セラムやフェイシャルケアには定評があります。特有の匂いはブレンド精油を適宜加えることでマスキングされますが、人によって好みが分かれます。一般にアトピー性皮膚炎に良いとされていますが皮膚バリアを整えるためのケアであり、炎症やかゆみなどのアトピー症状が出ている時の塗布は避けます。必須脂肪酸オイルで酸化しやすいため、保存は必ず冷暗所で開封後は早めに使い切ります。特有の匂いは酸化臭とは異なりますが、酸化すると劣化した油特有の不快な匂いになるため、瓶内にローズマリー抽出物(RОE)を添加しておくと日持ちが長くなります。ボリジオイルの匂いが苦手な場合はアルガンオイルが良い代替えになります。 基材の成分:リノール酸(40%)、オレイン酸(10〜20%)、γ-リノレン酸(20%)、パルミチン酸(9〜13%)、ステアリン酸(3〜5%)、エイコセン酸(2〜6%)、パルミトレイン酸(0.6%)、α-リノレン酸(0.4%) 一般的な基材に期待される作用:保湿、皮膚軟化、皮膚の保護、抗炎症 匂い:特徴のある種子油の匂い 《ボリジオイル》基材の使い方 ◆乾燥肌、加齢肌のトリートメントオイルに
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