英名:Sandalwood
学名:Santalum spicatum、Santalum album(サンタルム・スピカタム、サンタルム・アルブム)
和名:ビャクダン(白檀)
科名:ビャクダン科
種類:常緑低木
樹高:約10m
原産地:インド、インドネシア
精油の抽出部位:心材
精油の抽出方法:水蒸気蒸留法
精油の香りのイメージ:神秘的でウッディー調の深い香り、お寺のお香の香り
香りのノート:ベース
ブレンドファクター:6
精油の成分例:Santalum spicatum 西オーストラリア産
【セスキテルペン炭化水素】β-サンタレン(2%)
【セスキテルペンアルコール】cis-α-サンタロール(37%)
【セスキテルペンアルコール】cis-ヌシフェロール(5%)
【セスキテルペンアルコール】cis-α-トランス-ベルガモトール(5%)
【セスキテルペンアルコール】cis-ランセオール(2%)
【セスキテルペンアルコール】トラヌシフェロール(2%)
【セスキテルペンアルコール】トランス-β-サンタロール(1%)
【セスキテルペンアルコール】cis-α-ビザボロール(4%)
【セスキテルペンアルコール】β-ビザボロール(3%)
【セスキテルペンアルコール】cis-β-サンタロール(19%)
【セスキテルペンアルコール】epi-cis-β-サンタロール(3%)
精油の成分例:Santalum album 東インド産
【セスキテルペン炭化水素】β-サンタレン(2%)
【セスキテルペンアルコール】cis-α-サンタロール(50%)
【セスキテルペンアルコール】cis-ヌシフェロール(1%)
【セスキテルペンアルコール】cis-α-トランス-ベルガモトール(5%)
【セスキテルペンアルコール】cis-ランセオール(2%)
【セスキテルペンアルコール】トラヌシフェロール(2%)
【セスキテルペンアルコール】トランス-β-サンタロール(1%)
【セスキテルペンアルコール】cis-β-サンタロール(20%)
【セスキテルペンアルコール】epi-cis-β-サンタロール(4%)
サンダルウッド 植物画:Wikipedia
和名を白檀(ビャクダン)と言い、古くから宗教儀式で使用されてきた香りです。精神性を高める薫香として使われ、特に日本人には神社仏閣などで焚かれているため馴染み深い香りです。瞑想にも利用されますが伝統的な媚薬としても有名です。サンダルウッド精油は皮膚刺激性や禁忌が少なく、安全性の面でも効能面でも大変役立つエッセンシャルオイルです。インド産のサンダルウッドは長年乱伐が続いた結果、今や絶滅の危機に瀕し大変高価になりました。それに代わるものとして近年のアロマテラピーでは西オーストラリア産のサンダルウッド精油が使用されています。ビャクダン科別種のSantalum spicatumで、最高級とされる東インド産Santalum albumに勝るとも劣らない品質でありながらも価格は手頃です。サンダルウッド精油は抗真菌、抗菌作用があるため、特に泌尿器系の感染にまつわるトラブルのサポートを行います。
★東インド産サンダルウッド★
別名をイーストインディアンサンダルウッド、老山白檀と呼ばれ、インドのマイソール州産が最高級品とされます。常緑低木で9mまで成長する寄生植物です。雌雄同株で根を奇主に寄生させて土から栄養をもらうため、栽培するのが困難な植物です。精油は樹齢20〜30年を超えた心材(中心部)と大きな根部分に含まれています。若い木からは質のよい精油が十分に採れないため、インド政府は精油中のサンタロール成分の含有基準を設けています。
★西オーストラリア産サンダルウッド★
近年注目のオーストラリアンサンダルウッドは成長すると8mになる常緑低木です。インド産と同じく寄生植物でオーストラリア西部、南部の乾燥地帯に自生します。成長が遅く、伐採が許可されているのは樹齢が50〜100年経ったものです。先住民族のアボリジニは、木の皮や種子を風邪や咳、筋肉の硬直などに利用していました。インド産精油と成分が似ているため、今後のアロマテラピー界での利用はさらに増えてゆくでしょう。
《サンダルウッド精油》の作用
一般的な精油に期待される作用:鎮静、鎮痙、抗菌、抗真菌、皮膚軟化、抗炎症
心への作用:深い安らぎを得たい時や不安、緊張を和らげたい時に。気持ちを落ち着かせ、自信をもたらし、穏やかな雰囲気を作ります。気持ちの焦りを鎮め、呼吸を深くさせます。精神を安定させる作用のほか男女のセクシャリティを高める作用もあります。
ヒーリングの作用:変性状態(催眠や瞑想のような状態)に入りやすくします。脳波のα波の状態からさらに深いθ波へと誘うのを助けます。精神性を高めたい時、内なる答えを求める時に。サードアイ(第6チャクラ、額のチャクラ)を開かせ、霊的な成長を促します。死者との対話を行う際や悲嘆感情の癒し、喪失感に苦しむ時にも。
キーワード:霊的成長、精神安定
相性の良い精油:花系、樹木系、樹脂系と相性が良い。ローズ、ベチバー、フランキンセンス、ネロリ、ローズウッド、サイプレス、パチュリ、イランイラン、シダーウッドなど。やや重めの香りと相性が良く、ブレンド全体の保留剤となります。
禁忌:サンダルウッド精油には通経作用のある成分が含まれているため妊娠中の使用には注意します。気持ちがうつ気味に塞いでいる時に使用すると、気持ちが滅入る方もいるようです。
《サンダルウッド精油》を使ったホームケアの方法
◆精神統一、瞑想に
芳香浴を行うか、キャリアオイルで希釈して胸元に塗布を行います。
◆のどの痛み、痰、から咳に
吸引法を行うか、キャリアオイルで希釈し、喉、胸元に塗布を行います。
◆水虫予防に
足浴を行うか、スプレー水をマットやスリッパに吹き付けます。
◆膀胱炎の予防・ケアに
座浴(腰湯)を行います。
◆皮膚炎、軽い湿疹に
クリームベースやジェルなどに加えて塗布します。
◆乾燥肌、乾燥脂性肌、たるみの気になるお肌に
ローション、クリームベース等に加えてスキンケアを行います。
◆香水、コロンに
性別を問わず、魅力を高める香水やコロンの材料として使用します。
《白檀(びゃくだん)》インセンスのプロフィール
白檀は薫香材、お香の材料として使用されます。香炉で燃やすと大変良い香りが漂います。その香りはお寺や神社、あるいは和装の時の匂い袋等で私たち日本人に馴染み深いものです。白檀は焼香の際に細かい木片にしたものが薫香材として使われます。木彫りしやすい事から数珠や仏具の材料になり、おがくずは線香に利用されます。ヒンズー教徒は額に白檀の粉を練ったペーストをつけてお祈りを行います。日本のお坊さんは塗香というパウダー状のインセンスを用いて、心の浄めを行います。白檀はインドではより良い転生を導く香りとされ、死と生の間の移行を助けるものとして用いられてきました。白檀の香りは心を内に向けて不安を鎮め、私たちの気持ちを穏やかにさせてくれます。
注意:白檀は薫香材として使用するもので食品(ハーブティ)ではありません。
《白檀》インセンスの使い方
◆匂い袋、ポプリに
薄い木片やチップ状になっているものはそのまま匂い袋やポプリに使用します。
◆パウダーフレグランス、塗香(ずこう)に
パウダー状の白檀をタルク、コーンスターチ、クレイ等の粉基材に混ぜて粉香料として使用しま
す。
◆お香、お線香に
専用香炉で焚いてお香に。粉末にしたものを手作りインセンスの材料として使用します。
アロマとハーブの資格を取得する
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