英名:Atlas cedarwood
学名:Cedrus atlantica(ケドルス・アトランティカ)
和名:アトラススギ
科名:マツ科
種類:常緑針葉樹
樹高:約40m
原産地:北アフリカ
精油の抽出部位:木
精油の抽出方法:水蒸気蒸留法
精油の香りのイメージ:深みと重みのあるウッディー調の香り
香りのノート:ベース
ブレンドファクター:3
精油の成分例:
【セスキテルペン炭化水素】β-ヒマカレン(40〜50%)
【セスキテルペン炭化水素】α-ヒマカレン(10〜20%)
【セスキテルペン炭化水素】γ-ヒマカレン(10〜20%)
【ケトン】アトラントン(5〜10%)
【セスキテルペンアルコール】セドロール(〜5%)
【セスキテルペン炭化水素】δ-カジネン(微量)
【セスキテルペン炭化水素】α-セドレン(〜5%)
近縁種植物画:Wikipedia
シダーウッド・アトラス(アトラスシダー)は聖書にも登場するレバノンシダーから派生した種と言われています。学名は古代スラブ語の「煙でいぶす」に由来し、薫香材としての長い歴史を持ちます。シダーウッド・アトラスの名は「精神力のもと」という言葉に由来します。常緑の針葉樹で根がしっかりとして腐りにくく、防腐・防虫作用が高い事から神殿や船の材料に使われてきました。古代エジプトではミイラの棺にこの木を使用しました。シダーの精油をコットンに垂らしたものをハンガーに吊るしておくと、よい防虫になります。男性にも好まれるすっきりとした香りです。この精油を円形脱毛症の治療に頭皮マッサージで用いたところ44%が改善されたという報告があります。セスキテルペンを含むため去痰作用に優れ、咳、気管支炎のケアに用いられます。
利尿作用やリンパの流れを改善することからセリュライトやむくみ、膀胱炎などにも用いられます。深みのある樹木の香りは気持を落ち着かせ、神経を強壮させます。
★シダーウッド・アトラス(マツ科)とシダーウッド・バージニア(ヒノキ科)★
この2つの精油は混同されやすいのですが、それぞれ科名の異なる植物から抽出されます。香りも成分も違いますが作用は似通っています。シダーウッド・アトラス精油はバージニア精油に比べ作用は穏やかです。
《アトラスシダー精油》の作用
一般的な精油に期待される作用:去痰、防虫、消毒、皮脂分泌抑制、鎮静、神経強壮、利尿
心への作用:散漫した心を集中に戻してくれる香りです。精神力を持続させ、ストレスや神経の緊張を和らげます。過去にとらわれたり、ネガティブ思考になる気持ちを安定させます。
ヒーリングの作用:スピリチュアリティに与える力の高い精油です。蘇りの力、永遠に失われない力、グラウンディング(根づき)を助けます。一貫した主張、不屈の信念をもたらします。
キーワード:持続力、一貫性、パワー
相性の良い精油:樹木系や樹脂系、花系との相性が良い。サイプレス、フランキンセンス、ローズウッド、パチュリー、ローズ、イランイラン、ジャスミンなど。香りは強く重みがあるため、少量を加えます。
禁忌:女性ホルモン様作用のある成分を含み、通経作用があるので妊娠中の使用は避けます。乳幼児の使用、てんかんの方への使用は避けます。
《アトラスシダー精油》を使ったホームケアの方法
◆咳、痰が気になる時に
洗面器にお湯を張り、精油を滴下して蒸気による吸引法を行います。
◆セルフリンパマッサージ、セルライト予防に
各リンパ節やセルライトが気になる部分にオイルマッサージもしくはジェル等で軽い刺激を与え
ます。
◆デオドラント、加齢臭対策に
ボディコロン、ボディパウダーなどに加えます。
◆オイリー肌、肌の赤み、毛穴が気になる肌に
ローション、パックなどに加えます。
◆オイリーヘア、脱毛予防に
シャンプーベースやヘアトニックなどに加えます。
◆膀胱炎の予防・ケアに
座浴(腰湯)を行います。
◆足のむくみ、疲れ、冷えに
足湯を行うか、脚部分を足首から足の付け根へ向けてオイルマッサージします。
◆衣類の虫よけに
ティッシュに垂らし、クローゼットや引き出しの中に入れておきます。
◆ペットのノミ予防に
クレイパウダーにごく低濃度で加え、被毛にはたきます。
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