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精油とハーブのプロフィール事典《バオバブ Baobab》
英名:Baobab バオバブは、アフリカ大陸原産のアオイ科(もしくはパンヤ科)のバオバブ属の植物の総称です。サバンナ地帯に分布する落葉高木で原生種はマダガスカルに6種、オーストラリアに1〜2種、アフリカ大陸に2種あります。アフリカバオバブの木(A. digitata)は国内で観葉植物として流通しています。根を引き抜いて上下を逆さまにしたような外観から「逆さまの木」や「悪魔の木」(悪魔が引き抜いた)とも呼ばれていますが、原産地では「生命の木」「聖なる木」として人々の暮らしや心の拠り所になってきた大木です。空想を掻き立てる外観は小説にも登場します。サン・テグジュペリの小説「星の王子さま」には、この木について「芽を摘んでおかないと惑星を破壊させてしまう」というくだりがありますが、もちろん実際の木は危険ではありません。樹高は約30m、直径は約10mにもなり、徳利のような形の幹の内部は空洞で年輪がありません。非常に樹齢の長い木で2500年と推定された木もあります。土地の人々によって古木や巨木には個別に名前が付けられ、精霊の住む木として大切にされてきました。幹内には水分が多く蓄えられ、葉は乾季に落葉し、蓄えた水分を使って休眠します。7月〜9月の夕方から深夜にかけて白色の大きな花蕾を星形に開きます。甘い蜜に引き寄せられた虫による受粉を終えると翌日には枯れてしまいます。タンパク質が豊富な葉は食用に、樹皮を煎じたものは現地の民間療法で解熱剤として使われてきました。卵型の果実は枝に垂れ下がる形でつき、甘酸っぱいフルーツとして食用されています。果実の乾燥パウダーはビタミンCを豊富に含むスーパーフルーツとして流通しています。乾燥パウダーは白色で酸味があります。バオバブの果実の種子を低温圧搾して作られるオイルは「バオバブオイル」としてナチュラルコスメなどに利用されています。 《バオバブ》ドライハーブのプロフィール ハーブの使用部位:果実 ハーブの成分:ビタミンC、カルシウム、カリウム、マグネシウム、亜鉛、食物繊維など 一般的なハーブに期待される作用:抗酸化 果実の味:酸味 《バオバブ》ドライハーブの使い方 ◆アンチエイジング、ビタミンC補給に 《バオバブオイル》基材のプロフィール バオバブオイルは種子から低温圧搾で抽出されます。ろ過されたものはさらりとした質感の黄金色のオイルで軽いナッツ様の香りがします。オレイン酸(オメガ9)、リノール酸(オメガ6)、リノレン酸(オメガ3)の脂肪酸がバランスよく含まれ、そのままでも他のキャリアオイルとブレンドしても使いやすいオイルです。洗顔後のブースターやネイルマッサージオイルにも適しています。 基材の成分:オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、α-カロテン、β-カロテン、ビタミンA、D、E、F、植物ステロールなど 一般的な基材に期待される作用:(外用)保湿、抗炎症、抗酸化、創傷治癒促進 匂い:軽いナッツ様の香り 《バオバブオイル》基材の使い方 ◆美容液に
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