|
精油とハーブのプロフィール事典《チコリー Chicory》
英名:Chicory チコリー(チコリ)は、和名を「キクニガナ」と言い、ヨーロッパから中央アジアを原産とするキク科の多年草です。属名はギリシア語の「畑」を意味する言葉に由来しています。苦菜の名前のように苦味のある葉野菜で冬の野菜としてサラダや炒め物などに利用されています。野菜としての食用部は株から伸びた15cmほどの小さな白菜のような部分です。軟白栽培で新芽に光を当てずに栽培するため根元は白く、先端は淡い黄色でシャキシャキとしており、ほのかな甘みとほろ苦さがあります。自生しているものの草丈は1.5mほどに生長し、初夏から秋にかけて青色の可憐な花を咲かせます。花は半日ほどで枯れますがエディブルフラワーとして食用出来ます。ヨーロッパではチコリの花は忠実と愛の象徴であり、少女たちはこの花の蕾を摘み取って身に着け、花が開く時に訪れる憧れの青年を心待ちにしました。稀に見られる白い花は魔法の象徴として災いから保護すると考えられていました。その他にも、キリスト教徒たちの間では、このハーブの苦味はキリストの受難を象徴するものとされていました。チコリーは英国のエドワード・バッチ博士によって作られたバッチフラワーレメディの植物シリーズの一つで、愛情欲求が強すぎる場合のサポートになるとされています。有用部の根には水溶性食物繊維のイヌリンが豊富に含まれ、便秘の解消やむくみの改善、腸内ガスの排出に役立てられます。その他にもビタミンA・C、カルシウム、鉄、マグネシウム、ナトリウム、カリウムなどが含まれ、ノンカフェインのハーブコーヒーとして日常的に飲むことが出来ます。チコリーコーヒーとして根を煎ったものが市販されており粉末状になったものもあります。かつてコーヒーが高価であった時代にはその代用に使われ、コーヒーとブレンドする飲み方もあります。チコリーコーヒーは苦味が少なく、甘い香りがして飲みやすく就寝前にも適しています。苦味成分のチコリ酸には抗菌、抗酸化の作用があり、肝機能の強化や体内浄化、尿酸の排出、消化促進などが期待できます。 《チコリー》ドライハーブのプロフィール ハーブの使用部位:根 ハーブの成分:イヌリン、チコリ酸、苦味質、タンニン、糖類、ペクチン、アルカロイド 一般的なハーブに期待される作用:利尿、肝機能強化、駆風、緩下、消炎 注意:キク科アレルギーの方は注意します。妊娠中、子供への使用は控えめにします。 ハーブティーブレンド:ダンディライオン、珈琲のようにミルクやクリームを入れると美味しい。 ハーブティーの浸出時間:5〜10分 ハーブティーの味:ほのかな酸味と甘い香り、やや苦味
《チコリー》ドライハーブの使い方 ◆体内浄化、余分な水分排出に
◆アロマテラピーとハーブの資格取得に関してはこちらのページをご覧ください。
|
2012-2024 Copyright (C) Holistic Aroma Academy, all rights reserved.
|