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精油とハーブのプロフィール事典《セージ Sage》
英名:Sage ベルベットのような手触りの灰色がかった緑色の葉を持ち、ピンク色の花を咲かせます。別名をコモンセージと言い、この花にはミツバチや蝶が多く集まります。ドライハーブは樟脳に似た香りで、すっきりとした苦みがあります。学名Salviaは『救う』に由来し、「賢明な」「思慮深い」という意味を持ちます。セージは有史以前から万病のための薬草として使われ、古代ローマ人はセージをherba sacra(神聖な草)と呼びました。霊的なパワーを持つため悪魔祓いに役立てられた歴史を持ちます。抗酸化作用と強壮作用に優れ、特にイギリスでは脳や筋肉を強める不老長寿のハーブとして「長生きしたい人は5月にセージを食べなさい」という言い伝えがあるほどです。17世紀の中国ではセージの葉1枚が中国茶3箱と引き替えられた程、珍重されました。イギリスで紅茶が飲まれるようになるまでの間、ヨーロッパではハーブティーとしてよく飲まれていました。ハーブティーにすると味や香りはマイルドになります。脂肪を分解する働きがあるため、食後に良いお茶です。作用が強いため、身体が弱っている時の多量使用は避けます。老化を防ぐアンチエイジングの作用を持ち、ソーセージに代表されるように肉料理に良く合うハーブです。精油は乾燥させた葉から蒸留抽出されます。セージは種類が多く、精油として一般に使われるのは上記のコモンセージです。ユーゴスラビア(クロアチア)のダルマチア島が主産地のダルマチアンセージは、コモンセージの変種です。コモンセージよりも香りが良く、上質です。ちなみにディズニー映画の「101匹わんちゃん」のダルメシアンの犬種もこのダルマチアが原産だと言われています。その他のセージとしてスペイン原産のスパニッシュセージ(Salvia lavandulaefolia、別名ラベンダーセージ)はコモンセージとは異なる種類で成分組成も違います。16世紀の英国の植物学者ジョン=ジェラードは、コモンセージを集中力、記憶力を高め、脳の強壮剤や虚弱体質、筋肉痛に良いとしました。ケトン類(ツヨン、カンファー)が含まれるためてんかんの方には禁忌です。エストロゲン様作用があるため妊娠中は使用を避けます。作用の強い精油につき、低濃度で慎重に使用する必要があります。 ★浄化用スマッジングセージとの違い★
《セージ精油》の作用 一般的な精油に期待される作用:抗菌、消毒、鎮痙、収れん、消化促進、健胃、利尿、解熱、通経、血圧上昇、強壮、去痰、粘液溶解 心への作用:気持ちが落ちこんでいる時、滅入っている時に気持ちををしゃきっとさせます。混乱した意識をクリアにし、集中力や記憶力を向上させます。 ヒーリングの作用:オーラのクレンジングにお使いください。空間の浄化作用にも優れます。不要となったエネルギーを一掃し、意識の明晰さをもたらします。新月のエナジーワーク、リチュアル的使用法に適しています。 キーワード:浄化、明晰、集中力 相性の良い精油:柑橘系、ハーブ系、樹木系と合います。 禁忌:神経毒性のあるケトン類を多く含むため、痙攣、てんかんを起こしやすい方、乳幼児、授乳期の使用は避けます。通経作用があるため妊娠中は避けます。 《セージ精油》を使ったホームケアの方法 ◆消化器系の不調、お腹のガスに ◆肩こり、腰痛、筋肉痛、関節痛のケアに ◆無月経、少量月経に ◆集中力、記憶力を高める
《セージ》ドライハーブのプロフィール ハーブの使用部位:葉 ハーブの成分:精油、苦味質、タンニン、フラボノイド、サルビン、カルノシン酸、フェノール酸 一般的なハーブに期待される作用:抗菌、収れん、消化促進、内分泌調整、強壮 禁忌:多量の摂取を避けます。長期の連続使用は避けます。妊娠中や授乳中、てんかん、高血圧・糖尿病の薬を服用中の方は使用を避けます。 ハーブティーブレンド:ワイルドストロベリー、ローズ、ローズマリー、レモングラス、ペパーミントなど。飲みにくい場合は生のリンゴスライスを加えても。 ハーブティーの浸出時間:3分 ハーブティーの味:軽い苦味のあるすっきりとした味わい 《セージ》ドライハーブの使い方 ◆消化不良、脂っこい食事の後に ◆喉の痛み、風邪の予防、口臭防止に ◆ハーブチンキ ◆膣炎、膀胱炎のケアに
◆アロマテラピーとハーブの資格取得に関してはこちらのページをご覧ください。
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