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精油とハーブのプロフィール事典《ガランガル Galangal》
英名:Galangal ガランガルは中国南部を原産とするショウガ科の常緑多年草です。広東・海南島、広西、雲南の各省、台湾などに分布し、茎丈は50〜100cmに成長します。別名をカー、ガランガとも呼ばれています。ガランガルと呼ばれる植物にはナンキョウ、リョウキョウ(コウリョウキョウ)、バンウコン、オオバンガジュツの4種類があり、アーユルヴェーダや中医学で生薬やスパイスとして用いられてきました。ガランガルは十字軍の遠征によってアジアからヨーロッパに伝えられ、中世ドイツの神秘学者、薬草療法家のヒルデガルト・フォン・ビンゲンはこの植物を「生命のスパイス」と呼び、自らの感情を偽ったことに起因する心臓の不調に良いとしました。ガランガルには「大ガランガル」(ナンキョウ)と「小ガランガル」(リョウキョウ)と呼ばれるものがあり、それぞれの風味は若干異なります。東南アジア料理に用いられているのは主に大ガランガルで小ガランガルは鎮痛、健胃作用のある生薬として「安中散」などの漢方薬に配合されています。英国のハーブ薬局方では消化不良、鼓腸、疝痛、吐き気、乗り物酔いに良いとされています。温かく刺激的な香りは媚薬として用いられ、魔術的な利用では富の引き寄せや悪意のある呪文を解くため、あるいはサイキックな力の増幅を目的に使われてきました。有用部は赤褐色の根茎で、切り口はショウガに比べて白く、4月〜10月にかけて咲く白色の花には赤紫色の脈があり、爽やかな香りがします。根茎は香辛料として肉や魚の臭み消しや煮込み料理に使われ、茎や花も食用されています。ぴりっとした爽やかでコショウのような辛味と酸味、甘味などを含んだ豊かな味わいで、すりおろして生のまま食用出来ます。ショウガに似ていると言われますがショウガとは風味が異なるため、お互いの代用品として用いることはしません。抗ウイルス、抗菌作用のあるフラボノールのガランギン成分を含み、抗ガン作用や男性の生殖能力向上についても研究されています。国内では冷凍品や乾燥パウダー状のものが市販されており、エキスはカフェインフリーですが覚醒作用があるとしてエナジードリンクにも配合されています。いずれも辛味と刺激があるので多量摂取は避けます。ガランガルの精油は根茎から水蒸気蒸留法で抽出されます。性質はジンジャー精油と似ており、刺激、駆風、消化促進などの作用があります。精油の色は淡黄色〜淡茶色で、香りはフレッシュなスパイシー、ウッディ、ワインのようなフルーティを感じさせるオリエンタルノートです。気血の流れを良くして心身を温め、官能を刺激して心の疲れや倦怠感を取り除きます。 《ガランガル精油》の作用 一般的な精油に期待される作用:消毒、抗菌、駆風、発汗、刺激、健胃、防腐 心への作用:倦み疲れた心に刺激を与え、気持ちを温め、生気を取り戻します。 ヒーリングの作用:心の荷物を降ろし、人生に再び喜びと楽しさがやってくるのを信じられるようになります。 キーワード:霊的パワー、保護、抑圧からの解放 相性の良い精油:ローマンカモミール、シナモンバーク、クローブバッド、ジンジャー、ラベンダー・トゥルー、パイン、ローズマリー、カルダモン 禁忌:妊娠中、授乳中、子どもへの使用を避けます。 《ガランガル精油》を使ったホームケアの方法 ◆消化不良、疝痛に ◆手足の冷え、血行不良に ◆胸やけ、吐き気、乗り物酔いに 《ガランガル》ドライハーブのプロフィール ハーブの使用部位:根茎 ハーブの成分:精油、食物繊維、樹脂、ビタミンC 一般的なハーブに期待される作用:健胃、鎮痛、消化促進、抗菌、抗炎症 《ガランガル》ドライハーブの使い方 ◆冷え、血行不良、吐き気、消化不良に ◆タイ、ベトナム、インドネシア料理などに ◆チャイティー、クラフトコーラに 《ガランガル》インセンスのプロフィール ガランガルの乾燥根茎はインセンスとしての長い歴史を持ちます。火の元素に属するガランガルの香料は内なる火を活性させて日々の雑念を焼き払い、視覚を明晰にして目標を定め、集中するのに役立ちます。媚薬としてタントラの儀式に使われ、魔術的な利用法では富の引き寄せに革の小袋に銀とともに入れて身につけると良いと言われています。 インセンスの作用:抑圧からの解放、霊性の向上、守護 《ガランガル》インセンスの使い方 ◆幸運と魔除けのお守りに ◆お香に
◆アロマテラピーとハーブの資格取得に関してはこちらのページをご覧ください。
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