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精油とハーブのプロフィール事典《キンゴウカン(カシー) Sweet acacia》
英名:Sweet acacia キンゴウカンは、南米原産のマメ科の低木です。温暖な地域に植生し、フランス、エジプト、西インド諸島、インド、南アメリカなどで栽培されています。花の香りが良いことから別名「香りアカシア」と呼ばれています。英名ではスイートアカシア、ニードルブッシュ、フランス語では「cassie」(カシー、キャシー)と呼ばれています。キンゴウカンの名前は、同科の「ギンゴウカン」(銀合歓、学名:Leucaena leucocephala)との対比で名づけられたものです。木丈は約6〜8メートルに成長し、棘の多い灰白色の樹皮にはタンニンが多く含まれています。秋に芳香のある黄色い球状の花を咲かせ、果実は5〜6cmの黒っぽい鞘状で黒色の植物染料として用いられてきました。フレッシュの花からは溶剤抽出でカシー・アブソリュート精油が得られます。精油は緑がかった黄色で粘性があり、蜂蜜のように甘く、温かみのあるパウダリーで、ウッディ、バルサム、フローラルグリーンの香りがします。カシー・アブソリュート精油は少量しか生産されないため一般的なアロマセラピー利用ではなく主に天然香水に使われています。稀少精油として市販の高級香水の原料にもなっています。非常に複雑な組成を持つ精油で、α-イオノンやβ-イオノン成分が含まれているためバイオレットリーフに似た香りがします。気持ちを高揚させ、媚薬のように働く性質があります。カシー・アブソリュート精油は低温で固化する性質があり、95%の無水アルコールで希釈すると、濁りが発生することがあります。1〜2日置くと、わずかな沈殿物を除いて溶解します。 《カシー・アブソリュート》精油の作用 一般的な精油に期待される作用:高揚、抗炎症、鎮痙 心への作用:落ち込みや神経質になっている心をなだめます。 ヒーリングの作用:呪縛を解き放ち、グラウンディングの感覚を強めます。 キーワード:グラウンディング、感情の解放 相性の良い精油:アンブレット、バルサムペルー、バジル、ボロニア、キャラウェイシード、カルダモン、シダーウッド、クラリセージ、クローブバッド、ガルバナム、フランキンセンス、ジンジャー、ゼラニウム、メイチャン、ナツメグ、パチュリー、プチグレン、サンダルウッド、バニラ、ヴァイオレットリーフ、その他の大半の花精油、柑橘系精油と相性が良い
《カシー・アブソリュート》精油を使ったホームケアの方法 ◆天然香水、香油、練り香に
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