英名:Teatree
学名:Melaleuca alternifolia(メラレウカ・アルテルニフォリア)
和名:-
科名:フトモモ科
種類:低木
樹高:約5〜7m
原産地:オーストラリア
精油の抽出部位:葉
精油の抽出方法:水蒸気蒸留法
精油の香りのイメージ:フレッシュでシャープな香り
香りのノート:トップ
ブレンドファクター:3
精油の成分例:ティーツリーMelaleuca alternifolia
【モノテルペンアルコール】テルピネン-4-オール(35〜45%)
【モノテルペン炭化水素】γ-テルピネン(15〜30%)
【モノテルペン炭化水素】α-テルピネン(5〜10%)
【モノテルペン炭化水素】ρ-シメン(〜15%)
【酸化物】1.8-シネオール(〜5%)
【微量成分】α-ヒュムレン、ビリジフロロール、α-テルピネオール、α-ピネン
近縁種植物画:Wikipedia
オーストラリア、ニューサウスウェールズ地方原産の低木で、尖った細い葉を持ち、黄色の花を咲かせます。枝を刈り取っても勢いよく若枝が生えてくる植物です。ユーカリと並んでオーストラリアを代表的する植物で、ニューサウスウェールズ州に大規模なプランテーションがあります。野生の品種も多くあり、学名のMelaleucaはギリシャ語の「melos(暗い、黒)」と「leukon (白)」の意で、同じメラルーカ属のカユプテの木の幹が黒と白の紙のような樹皮を持つ事に由来します。お茶の木に似ているため、18世紀にオーストラリアに入植した白人によってティートリーと名付けられました。もしくは先住民のアボリジニ族がこの木を「ti」と呼んでいた事からteaと名付けられたという説もあります。Melaleuca 属にはその他にもニアウリ、カユプテの仲間があります。アボリジニたちは鎮痛、感染症、虫刺され、癒傷の目的にこの植物を何世紀にも渡って使用してきました。ティートリーの薬理作用が認められ、精油として世界的に利用されるようになったのは1920年以降で、アロマテラピー界では比較的新しい精油のひとつです。第一次世界大戦によってティートリーの癒傷作用は世界的に注目されるようになりました。優れた抗菌作用があるため日常的なメディカルケアからルームコロン、家事に大活躍します。消臭作用があるためペットのいる空間やタバコの匂いなどを爽やかに消し去ります。
★ティートリー・スイート精油★
ティートリー・スイート精油は同じメラレウカ属のティートリーの仲間です。ティートリーの新種で名称が定まっていない事から、メーカーによってはこの精油を「ティートリーロザリーナ」「ラベンダーティーツリー」と呼ぶ事があります。→ ティートリー・スイート精油
★レモンティートリーについて★
レモンティートリーと呼ばれるものはメラレウカ属ではなくマヌカ属(Leptospermum petersonii)になります。ティートリーと同じく抗菌作用を持ち、香りはレモン様で爽やかな印象です。
《ティートリー精油》の作用
一般的な精油に期待される作用:抗菌、抗真菌、抗ウイルス、抗炎症、去痰、鎮痛、癒傷、免疫強化、うっ滞除去、抗感染、消毒
心への作用:元気、活力を与えてくれます。シャープな香りは精神的な強さをもたらします。
ヒーリングの作用:内なる父性をサポートします。インナーファーザーの癒しを行い、父的な依存から抜け出し自立を助けます。意思を明確にし、現実的なエネルギーを与えます。ショックを受けた時の影響を最小限にし、依存心や甘え、病気などと決別する意識を育てます。
キーワード:自立、現実性、強さ
相性の良い精油:柑橘系、樹木系、ハーブ系と相性が良い。ラベンダー・トゥルー、ラベンダースパイク、ユーカリラディアータ、ユーカリグロブルス、レモングラス、ニアウリ、レモン、サイプレス、ジュニパーベリー、ローズウッド、プチグレイン、パルマローザなど。
禁忌:肌使用は皮膚刺激に注意します。妊娠初期は使用を避けます。
《ティートリー精油》を使ったホームケアの方法
◆消毒、抗菌、抗真菌、抗ウイルスに
エタノールと精製水を8:2にしたスプレー水に加えて消毒を行います。
◆風邪をひきやすい、免疫強化、リンパマッサージに
各リンパ節にオイルマッサージもしくはジェル等で軽い刺激を与えます。
◆口内炎、咽頭炎に
コップのお水に1滴を加えてうがいを行います。※飲み込まないよう注意
◆風邪、インフルエンザの予防に
ユーカリ精油とブレンドして吸引法、芳香浴、喉周りにキャリアオイルによる塗布を行います。
◆脂性肌、ニキビのケアに
石鹸、ローションに加えるか、ジェルに希釈してニキビに部分塗布します。
◆フケ、頭皮のかゆみ、オイリーヘアに
シャンプーベース、ヘアトニックに加えます。
◆水虫、真菌感染症予防に
足浴を行うか、足マットやスリッパにエタノール水を吹き付けます。
◆ヘルペス、帯状疱疹のケアに
スプレー水を付けるかキャリアオイルに希釈して塗布を行います。※医師に相談します
◆虫刺され、傷に
クリームベースやジェルベースに希釈して塗布を行います。
◆タバコやペットの臭い消しに
レモングラス、サイプレス精油とブレンドしたスプレー水を部屋に撒くか、芳香浴を行います。
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