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精油とハーブのプロフィール事典《グッグル Guggul》
英名:Guggul グッグル(ググル、グーグル、グガルとも)は、インド、パキスタンの乾燥地に自生するカンラン科の落葉低木です。別名「インドマカル」、「インドミルラ」、「インディアンブデリウム」とも呼ばれています。成長の遅い植物で高さが3mになるまでには8〜10年かかり、近年では過剰使用の懸念から絶滅危惧種に指定されています。雌雄異株で黒っぽい樹皮は薄い紙状をしており、枝には棘があります。赤色〜ピンク色の小さな花を咲かせ、花後に野生のイチジクに似た丸く赤い実をつけます。樹皮に傷をつけると粘り気のある樹液がしみ出て、固まった樹脂は伝統的な薬や香料に用いられ、若い枝は歯の掃除に使われてきました。歴史の古い植物でヨーロッパの最古の記録ではアレキサンダー大王の遠征隊がこの植物の樹脂を発見したと言われています。ユナニ医学やアーユルベーダ医学では解毒、殺菌、抗炎症などの作用のある重要な薬用植物で神経および皮膚の炎症、脂質代謝の調整、女性の生殖器にまつわる不調などに用いられてきました。樹脂には抗菌性のあるググルステロン成分が含まれており、天然の防腐剤として使われてきました。グッグルの名前は「病からの保護」の意味があり、アーユルベーダではピッタを刺激し、ヴァータとカパを調整すると考えられてきました。香煙は神聖な神々への捧げものであり、煙は悪魔をはらうとされ、媚薬的な側面から愛や若返りのための魔術にも使われてきました。仏教、ヒンズー教の寺院ではよく焚かれるお香であり、インセンスの材料にも使われてきました。樹脂にはモノテルペノイド、セスキテルペノイド、ジテルペノイド、トリテルペノイドなどのテルペノイド成分などが含まれ、チンキ剤やサプリメントなどに加工されています。没薬に似た苦みのある樹脂で、香煙は温かみのある甘いバルサム調、ややスパイシー、わずかにバニラを感じさせます。 《グッグル》インセンスのプロフィール チベットでは伝統的にグッグルの香煙は悪しきものを浄化し、物事の障害となるものを取り除くとされてきました。心を落ち着かせて緊張をほどき、閉塞した状況を解放させてあるべき姿に戻します。 インセンスの作用:浄化、解放、休息 《グッグル》インセンスの使い方 ◆薫香材、お香に
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