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精油とハーブのプロフィール事典《ブルーロータス Blue Lotus》
英名:Blue Lotus ブルーロータスは東アフリカを原産とする水生の多年草です。属名は「水の精」を意味するギリシャ語の「nymphia」に由来しています。古い時代にはナイル川デルタに多く自生し、古代エジプトでは太陽神、死と来世、創造と再生を象徴する聖なる植物とされてきました。別名をエジプシャン・ブルーウォーターリリー、セイクリッド・ブルーリリーとも呼ばれ、古代エジプト美術では「ヨザキスイレン」(学名: Nymphaea lotus)とともに石彫や壁画に多く描かれ、ラムセス二世の墓からも花が発見されています。死後世界で至福の恩恵を受けられる重要な植物として儀式に使われ、古代エジプト人にとっての世界観や死生観に深い関りを持っています。古代エジプトでは、かつてこの世界は水と闇に覆われており、水中から出現した大きな青い蓮の花が開いたことで地上の闇に光が射し、花の中から太陽神のアトゥムとラーが現れたと考えられてきました。ブルーロータスの植物は地下茎から水面に茎をのばして楕円形の葉を浮かべ、茎先に淡い青色〜藤色の香りの良い星形の花を咲かせます。花は5月から10月にかけて咲き、朝に開いて夕方には閉じ、開花して4日ほどで枯れ始めます。有用部の花にはフラボノイド、ケルセチン、ケンフェロール、ミリセチンなどの抗酸化物質が含まれ、古代エジプトでは伝統的な媚薬や興奮剤、あるいは睡眠導入のために利用されてきました。花にはアルカロイド成分のアポモルヒネとヌシフェリンが含まれ、軽い向精神作用の可能性があります。安全性が確認されていないため、喫煙や蒸気吸入、ティーやチンキなどでの飲用には注意が必要です。多くの国では合法の植物ですがアメリカでは州によって花の食用は認可されていません。精油は花から主に溶剤抽出法で得られ、赤褐色〜琥珀色をしています。わずかな土っぽさのある甘いフローラルの豊かな香りは官能性を高めて多幸感、気分の高揚、陶酔感などをもたらします。500gの花から1mlしか抽出できない大変希少な精油でアロマセラピー利用は一般的ではありません。主に天然香水、その他にタントラマッサージ、アノイント、チャクラヒーリング、オーラミスト、瞑想導入などの精神世界的な利用法の多い精油です。 《ブルーロータス精油》の作用 一般的な精油に期待される作用:高揚、鎮静、鎮痙 心への作用:感情や神経を落ち着かせ、気持ちを穏やかに引き上げて、否定的な感情を鎮めます。 ヒーリングの作用:瞑想、変性意識に導き、クラウンチャクラに働きかけて、より高い次元への上昇やスピリチュアルな目覚めを促します。 キーワード:創造と再生、宇宙との一体感、至福、陶酔、官能 相性の良い精油:フランキンセンス、ライム、ネロリ、ベルガモット、ローズウッド、イランイラン、シナモン、ゼラニウム、サンダルウッド、ローズ、ジャスミン、リリー、ミモザ、スイートオレンジ、パルマローザ、バニラ、ココア 禁忌:妊娠中、授乳中、子ども、投薬中、持病のある場合、飲酒中、運転中の使用は避けます。 《ブルーロータス精油》を使ったホームケアの方法 ◆天然香水、オーラスプレーに ◆タントラマッサージのオイルに
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