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精油とハーブのプロフィール事典《トンカビーン(クマル)Tonka beans》
英名:Tonka beans、Cumaru、Kumaru トンカビーンは、中南米を原産とするマメ科トンカマメ属の熱帯性高木です。樹高は20〜30mに成長し、滑らかな灰色の樹皮、光沢のある濃緑色の葉は楕円形で花は先端がピンク色を帯びた白色で強い芳香があります。果実には、しわのある卵形の種子が1つ入っており、熟すとワイン色から黒色に変わります。果実には苦味がありますが種子は甘い香りのする「トンカビーンズ(トンカ豆、トンキン豆)」として食品や煙草のフレーバー、インセンス、薬用にと広く使われてきました。木部は「ブラジリアンチーク」と呼ばれる木材で、硬く、耐久性があるため床材などに利用されています。フランス領ギアナの言語「クマル」の名前でも呼ばれ、芳香成分の「クマリン」は、この「クマル」に由来しています。トンカビーンそのものは薬草のような香りですが、菓子作りでは種子を刻んで牛乳や生クリームを煮立てて香りを移し、アイスクリームやパンナコッタ、ブリュレ、カスタードなどに香り付けして使います。芳香はバニラ、キャラメル、アーモンド、桜葉、あるいは杏仁のようだと形容されています。バニラビーンズの代用として使われることもありますが、バニラビーンズよりも芳香が強く、トンカ豆特有の香りでチョコレートやフルーツによく合います。現地の伝統療法では強壮剤、熱性の痙攣、寄生虫駆除などに利用され、ブゥードゥーやフードゥーなどの呪いや魔法にも使われ、媚薬や豊かさの引き寄せ、あるいは心の混乱や否定的な考えを追い払うのに役立つとされてきました。トンカビーン精油(クマル精油)は、種子を数日間乾燥させてラム酒に浸け、取り出してもう一度乾燥させたものから溶剤抽出されます。粘性が非常に高いためキャリアオイルで希釈されている製品もあります。濃厚で甘いパウダリーの香りのなかに干し草や煙草を想わせる芳香があり、温かみのある香りは心をほどいて緊張感を和らげ、幸福感や気分の高揚をもたらします。レア精油のため一般的なアロマセラピー利用はされていませんが、主に天然香水やその保留剤、キャンドル作りなどに利用されています。トンカビーン精油の90%以上を占める主成分のクマリンは鼠除けに利用されており、ダニの防虫にも適しています。 《トンカビーンズ精油》の作用 一般的な精油に期待される作用:高揚、鎮静、抗不安、虫除け 心への作用:ストレス、不安、緊張を和らげ、リラクゼーションを促進します。 ヒーリングの作用:愛や豊かさを享受できるように導きます。カップル間の強力なセクシャルヒーリングとして働きます。 キーワード:愛の魔法、なだめ、豊かさ、恍惚 相性の良い精油:ナツメグ、シナモンバーク、クローブ、パチュリー、オレンジ、マンダリン、バニラ、ココア、コーヒー、イランイラン、ジャスミン、ミモザ、ネロリ、オリス、オークモス、オスマンサス、ローズ、サンダルウッド、チュベローズ、ラベンダー・トゥルー、ラバンジン、ヘリクリサム、ボロニア、クラリセージ、ベチバー、アンバー、アンブレッド 注意:投薬中、妊娠中、授乳中、子どもへの使用は避けます。皮膚使用は必ずパッチテストを行い、常に低濃度にとどめます。敏感肌の方の皮膚使用は避けます。 《トンカビーンズ精油》を使ったホームケアの方法 ◆天然香水に 《トンカビーンズ》ドライハーブのプロフィール ハーブの使用部位:種子 《トンカビーンズ》ドライハーブの使い方 ◆お菓子、飲み物の香り付けに 《トンカビーンズ》インセンスのプロフィール インセンスの使用部位:種子 《トンカビーンズ》インセンスの使い方 多量に使うと陶酔作用が強過ぎることがあるため、控えめに用います。 ◆薫香材に
◆アロマテラピーとハーブの資格取得に関してはこちらのページをご覧ください。
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