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精油とハーブのプロフィール事典《カシア(カッシア)Chinese cassia》
英名:Chinese cassia、Chinese cinnamon カシア(カッシア)は和名をシナニッケイと言い、中国南部原産のクスノキ科の常緑高木です。樹高は10〜15mに成長し、樹皮は灰色、長楕円形の葉は革のように固く、若葉は赤みを帯びています。全木に芳香があり、有用部の樹皮には特に強いスパイシーな芳香があります。樹皮は発汗、解熱、降気(上がった気を下げる)、鎮痙、鎮痛作用のある生薬「桂皮」(ケイヒ)として風邪、関節痛、頭痛、月経不順、冷えなどに処方されてきました。枝から採れる「桂枝」(けいし)も穏やかな作用の生薬として使われています。日本には江戸時代に渡来し、日本で栽培されたものは「肉桂」(にっけい)、通称「ニッキ」と呼ばれ、飴や飲料水の香り付けに使われています。シナニッケイは、主に中国、タイ、ベトナムなどで栽培され、多くの国々で「シナモン」として流通しています。近縁種のセイロンニッケイ(セイロンシナモン、学名:Cinnamomum zeylanicum)と混同されがちですが、香りや外観に違いがあります。セイロンシナモンの樹皮が複数の層状で、たやすく剥がせるのに対して、カシアの樹皮は赤味があり、厚くて硬い単一の層で容易に区別がつきます。カシアはセイロンシナモンに比べて甘味が少なく、辛味とスパイシーな香りが強いのも特徴の一つです。価格がセイロンシナモンよりも安価なため、流通量はセイロンシナモンよりも多く、セイロンシナモンと同じくガラムマサラなどのミックススパイスやアップルパイ、ペストリー、チャイなどの風味付けに用いられています。カシア精油は葉と小枝から水蒸気蒸留で抽出されます。精油の色は暗褐色で、スパイシーで温かみのある強い香りがします。皮膚刺激性が高いためアロマセラピー利用は一般的でなく、流通量も少ないです。主に歯磨きやマウスウォッシュなどのオーラルケア製品の香料などに使われています。 《カシア精油》の作用 一般的な精油に期待される作用:刺激、抗菌、駆風、収れん、鎮痙、消化促進 心への作用:甘く刺激的な香りが心を活気づけてくれます。心を温め、気持ちを高揚させてくれる香りです。神経の衰弱、心の疲れを癒します。 ヒーリングの作用:悪意や邪気などの不要なエネルギーを掃います。ネガティブエネルギーからの保護を行い、パッションを高め、外へと向かうエネルギーをチャージします。 キーワード:刺激、パッション、エナジーアップ 相性の良い精油:ブラックペッパー、キャラウェイ、カモミールローマン、クローブバッド、コリアンダーシード、フランキンセンス、ジンジャー、ゼラニウム、オレンジ、マンダリン、ナツメグ、ローズマリー、イランイラン、パルマローザ 禁忌:肌使用は皮膚刺激があるため避けます。多量および継続使用を避けます。妊娠中、授乳中の使用は避けます。芳香浴でも乳幼児やペットがいる空間での使用は避けます。 《カシア精油》を使ったホームケアの方法 ◆バクテリアの消毒に 《カシア》ドライハーブのプロフィール ハーブの使用部位:樹皮 《カシア》ドライハーブの使い方 ◆飲み物の風味づけ ◆リース、ポプリ作りに 《カシア》インセンスのプロフィール カシアのエキゾチックで刺激的な香りは心を温めて憂うつを追い払い、楽しい記憶を呼び起こします。魔術的には火の力を召喚する媚薬であり、サイキックな力を高めて魔を祓い、内なる勇気や神聖さにつながるのを助けます。 《カシア》インセンスの使い方 ◆薫香材、お香に
◆アロマテラピーとハーブの資格取得に関してはこちらのページをご覧ください。
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