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精油とハーブのプロフィール事典《ガイアックウッド Guaiac wood》
![]() 英名:Guaiac wood ![]() ガイアックウッドは、カリブ海諸島、コロンビア地域沿岸部原産のハマビシ科ユソウボク属の低木です。ゆっくりと成長する樹木で樹高は約5〜10m、樹冠は革質の濃緑色の葉で覆われています。滑らかな樹皮は淡褐色で灰白色と灰褐色の斑紋があり、春先に咲き始める花は紫色で芳香があります。有用部となる木材は非常に堅く、重みがあり、樹脂を多く含んでいます。種小名の「officinale」は「薬用」の意味で、ラテン語で「生命の樹」を意味する「リグナムバイタ」(Lignum vitae)の別名で呼ばれることがあります。インディオたちの間では神聖な木を意味する「パロ・サント」の名前でも呼ばれ、14〜16世紀には薬用植物として利用されてきました。和名の「ユソウボク」(癒瘡木)は、かつて古い時代にこの植物が「瘡(かさ、皮膚のできもの、もしくは梅毒)」の治療に使われたことに由来しています。(※16世紀の医師・錬金術師のパラケルススはその効果を否定しています)木部はインセンスに利用される他、タバコのフレーバーや革の香り付けにも利用されてきました。香木にはわずかにミントの香りがあり、香煙は甘くバニラのような香りで心をうっとりと陶酔させます。ガイアックウッドの精油はチップに粉砕された木部から水蒸気蒸留法で抽出されます。未精製の精油原液は室温で固化するため精製加工されたものが市販されています。精油が固まっている時は瓶を手で温めて取り出します。精油の主成分はブルネソール(約40%)で、その他にグアヤコール、オイデスモール、エレモールなどの成分が含まれています。芳香は蜂蜜のような甘く柔らかな樹脂の香りにタールを想わせるスモーキーで土っぽさのある濃厚なベースノートで、わずかにバラの香りを感じさせます。レア精油のため、アロマセラピー利用は一般的ではありませんが主に天然香水に加えられています。
一般的な精油に期待される作用:鎮静、高揚 心への作用:不安や緊張を和らげ、心のバランスを取り戻すのに役立ちます。 ヒーリングの作用:深く、神秘的な瞑想状態に誘います。 キーワード:陶酔、グラウンディング、霊的世界の探求 相性の良い精油:ベルガモット、ジャスミン、シナモン、クローブバッド、シダーウッド、ベチバー、パチュリ、アンバー、ネロリ、サンダルウッド、エレミ、イランイラン、カモミールローマン、バニラ、ローズ、シプリオール、ゼラニウム、ヘリクリサム、タバコ・アブソリュート 禁忌:皮膚使用は常に低濃度に希釈して用います。妊娠中、授乳中、子どもへの使用を避けます。
◆天然香水、練り香に
インセンスの使用部位:木部
◆薫香材、お香に
◆アロマテラピーとハーブの資格取得に関してはこちらのページをご覧ください。
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