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精油とハーブのプロフィール事典《パロ・サント Palo Santo》
![]() 英名:Palo Santo ![]() パロ・サントはガラパゴス諸島のサンタクルーズ島やその他の島々を原産とし、ペルーのエクアドル、メキシコ、ユカタン半島の熱帯乾燥林に生育する高さ15mほどの樹木です。パロ・サントの名前はペルーでの「聖人の木」、「聖なる木(ホーリーウッド)」の言葉に由来します。現地では神聖な木として古来より宗教儀式や呪いに用いられてきました。薬用として用いられてきた歴史もあり、今でも病気治癒のサポートや空気の浄化を目的に使われています。香りは同じカンラン科の乳香(フランキンセンス)に似て甘く柔らかで、ウッド調の深みと重みがあります。シャーマンの言い伝えでは善良な霊はこの香りを好み、悪しき霊はこの香りが嫌いで逃げ出すそうです。シャーマンはこの木材を「患者」の上で反時計回りに回してネガティブなエネルギーを祓います。現地の人々の間ではその呪いによって劇的で奇跡的な治癒が起こると信じられてきました。インドの医学アーユルヴェーダではパロ・サントがヴァータとカッパによる問題を和らげ、活動的過ぎる状態を緩和させて心に平和をもたらすとされています。パロ・サントの精油は心材から水蒸気蒸留法で抽出されます。パロ・サントは自然な形で倒木し、最低でも2年経ったものでないと精油を得る事が出来ません。そのため、伝統的で良心的なパロ・サントの精油業者は落ち木の心材だけを蒸留し、パロ・サントを伐採することはしていません。倒木はしばしば樹内に巣くう昆虫によって引き起こされます。自然界のなかで行われる営みのなかで命を終えた落ち木が熟成し、樹脂が心材と呼ばれる木の中心部にゆっくりと集められます。独特な深みのある香りはパロ・サントの樹が平均80〜90年(時には100年以上も)かけて成長し、さらに寿命を終えた木材が醸し出す香気成分の粋です。フランキンセンスに似た柑橘とバルサムの混じった甘みのある、爽やかでありながら深みのある香りは他に比類のないスピリチュアルの要素を強く持っています。この香りは心を浄化し、霊性を高めます。精油の成分的にはリモネンやα-テルピネオールのテルペン類を多く含み、抗酸化作用を持ち、免疫系に力を与えます。胃痛、ストレス解消、関節炎の痛みなどに用いられます。気持ちを引き揚げ、バランスを取り、インスピレーションを開かせます。瞑想に入りやすくさせる香りで集中力をもたらします。パロ・サントがアロマセラピーで用いられるようになったのは比較的近年で精油よりも香木(薫香材)としての歴史の方が深く、よく知られてきました。下記のインセンスの項目をご覧ください。
一般的な精油に期待される作用:緩和、鎮痛、抗うつ、高揚 心への作用:ネガティブな感情を鎮め、心を解放に向かわせます。こだわりが強い人、囚われた気持ちの時に。 ヒーリングの作用:精神の深みへと誘います。瞑想にふさわしい精油です。結界を作り、災いや良くない思いを心から追い出します。 キーワード:浄化、霊力、魔法、解放 相性の良い精油:花系、樹脂系、ウッド系とよく合います。 禁忌:毒性は見られませんが皮膚刺激に注意してください。妊娠中は使用を避けてください。
◆精神統一、瞑想に ◆魔除け、結界を作る、エネルギー負けを防ぐ ※精神世界的な利用法
パロサントは精油よりもむしろ香木としてよく知られています。ネイティブインディアンがスマッジセージを焚いたようにペルーではネガティブなエネルギーを追い出すためにパロサントの香木が燃やされてきました。温かく香ばしい煙は心を開かせて落ち着きをもたらします。パロサントの香木はアマゾンのシャーマンの儀式でも用いられてきました。点火した香木(もしくはチップやおが屑)から立ち昇る香煙は、儀式に参加した者の一切の思考をクリアにして結界を作り、悪霊を追い祓うと考えられてきました。この煙は空気を浄化し、熱帯地方に多い蚊の忌避にもなります。 注意:香木は薫香材として使用するもので食品(ハーブティ)ではありません。
◆匂い袋、ポプリに ◆薫香、インセンスに
◆アロマテラピーとハーブの資格取得に関してはこちらのページをご覧ください。
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