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精油とハーブのプロフィール事典《フランキンセンス・セラータ(ボスウェリア・セラータ)Frankincense Serrata》
英名:Frankincense Serrata フランキンセンス・セラータ(ボスウェリア・セラータ)は、インドのパンジャブ地方およびパキスタン原産のカンラン科の落葉樹です。樹高は9〜15mに成長し、軽く広がった樹冠とやや垂れ下がった枝を持ちます。フランキンセンスの一種で「インド乳香」、「インディアンフランキンセンス」、「サライ・グッグル」とも呼ばれています。2,000年以上前からヒンズー教の儀式やアーユルヴェーダ医学で使用されてきた歴史の古い香料・薬用植物です。セラータは最も古い記録に残されているフランキンセンスだと考えられており、聖書やアーユルヴェーダにおけるフランキンセンスはこのセラータだとする説もあります。有用部は樹脂と樹皮で野生の樹皮を傷つけて叩くと樹液がしみ出し、それが乾燥すると樹脂となります。この作業は年二回、夏と秋に行われ、樹液の多くは黄金色ですが黄緑色や濃茶色のものもあります。樹脂は薬品の他に香料として用いられ、特に樹脂が固まって石のようになったものは香料世界では「薫陸」(くんろく)と呼ばれて珍重されています。ボスウェリア・セラータの樹脂には抗炎症、鎮痛、抗菌、抗ガン作用がある事で知られるボスウェリア酸が含まれており、原産地の伝統療法では変形性関節症、喘息、糖尿病、脳卒中などに経口摂取で用いられてきました。イランの伝統医学では脳内の老廃物の生成を抑制し、脳を温めるとして、現地の言葉で「ニシャン(Nisyan)」と呼ばれる記憶力の低下に対して用いられてきました。近年のマウスによる研究では、ボスウェリア・セラータの樹脂を香として燃やすと香の成分であるインセンソール、インセンソールアセテートが皮膚の温かさを知覚させる脳内のTRPV3チャネルを活性化し、不安やうつ状態を軽減することが示されています。
《フランキンセンス・セラータ精油》の作用 一般的な精油に期待される作用:鎮静、瘢痕形成、皮膚細胞活性、収れん、癒傷、防腐、充血除去、抗うつ、消臭、抗菌、抗炎症、抗老化 心への作用:精神を安定させリラックスさせます。パニックや焦りの気持ちから呼吸が浅くなっている時に使うと深い呼吸を助けます。気持ちを鎮め安眠をもたらし、瞑想、変性意識の状態に入りやすくします。 ヒーリングの作用:目に見えない世界とのつながりを助け、第6感、霊感、直観力を高めます。祈りを捧げたい時、啓示や信じる力を得たい時に。ヒーリングの回線を開かせ、潜在意識や宇宙とつながる準備を整えます。死者との対話、前世や中間生のヒーリング、ハイヤーセルフ、マスターとの対話を行う際にも。 キーワード:霊的成長、瞑想、啓発 相性の良い精油:花、柑橘、樹脂、樹木、スパイス、ハーブ等、何にでもよく合い、主張する事無く他の香りを引き立たせ、ブレンド全体に深みを与え、良き保留剤となります。 《フランキンセンス・セラータ精油》を使ったホームケアの方法 ◆関節炎などの痛みケアに ◆瞑想、精神統一に ◆願望成就、浄化、おまじないに ◆風邪、気管支炎のケアに ◆しわ、加齢肌、乾燥肌に
《乳香(ボスウェリア・セラータ)》 インセンスのプロフィール ボスウェリア・セラータの樹脂は世界で最も使用されている乳香の一種です。樹脂を燃焼させることで精神活性物質であるトランスヒドロカンナビノールが産生され、多幸感を高めます。香煙は空間を浄化し、神聖な感覚を呼び起こします。占星術の観点では乳香は太陽に支配されており、心を落ち着かせ、気持ちを高めて、深い精神性をもたらすと考えられています。 注意:インセンス用の乳香樹脂は食品ではありません。 一般的なインセンスに期待される作用:鎮静、浄化、高揚 《乳香(ボスウェリア・セラータ)》 インセンスの使い方 ◆薫香材、お香に ◆ポプリ、匂い袋に ◆手作りのインセンスや蜜蝋キャンドルに
◆アロマテラピーとハーブの資格取得に関してはこちらのページをご覧ください。
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