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精油とハーブのプロフィール事典《ブラジルナッツ Brazil nut》
![]() 英名:Brazil nut ![]() ブラジルナッツは、ブラジル、ベネズエラ、ギアナなどのアマゾン川流域の熱帯雨林に自生するサガリバナ科の高木の種子です。樹はブラジルナットノキもしくはブラジルナッツノキと呼ばれ、樹齢は非常に長く、数百年から最長で千年になるものもあります。種子はブラジルとラテンアメリカでは「カスターニャ・ド・パラ」と呼ばれています。属名の「Bertholletia」は、フランスの化学者クロード・ルイ・ベルトレーに因んで名づけられました。樹高50m、幹の直径は2mにもなる大型の樹で乾季になると落葉する楕円形の葉をつけ、白色の花は特殊な蘭蜂によって受粉します。果実は10〜15cmの球形で厚くて硬い「ポッド」と呼ばれる木質の殻のなかに10〜20個ほどの種子(ナッツ)が含まれています。樹には1年で約100〜300個の果実がなり、ナッツの大きさはアーモンドの2倍ほどで栄養価とカロリーが高いため原産地では古くから食用されてきました。食感はマカダミアナッツに似ており、そのまま食べるか、砕いてサラダやパン種などに加えて使います。ナッツにはオメガ6、オメガ9脂肪酸、ビタミンE、マグネシウム、亜鉛などが豊富に含まれ、なかでもセレンの含有量が多いのが特長です。セレンの過剰摂取は中毒症状を起こすため、ブラジルナッツの1日の摂取量は1〜2粒が目安です。乾燥種子からは低温圧搾法でブラジルナッツオイル(ブラジリアンナッツオイル、ブラジルナッツシードオイル)が得られます。オイルは常温で液体、4℃以下になると半固形化します。色はクリアな淡黄色でナッツ様の軽いフレッシュな香りでやや土っぽさが感じられます。オイルはオメガ6とオメガ9の脂肪酸を含むユニークな組成で皮膚への浸透性が高く、皮膚バリアを保護して乾燥を防ぎ、肌を滑らかに柔らかく保ちます。優れた抗酸化と抗老化の作用があるため、日焼け、妊娠線、しわ、シミなどを目立たなくします。日本でのアロマセラピー基材としての利用はそれほど知られていませんが全身に使うことの出来るオイルです。市販のスキンケア用品や石鹸、シャンプー、コンディショナー、ヘアトリートメントなどにも利用されています。
基材の使用部位:種子 基材の成分:リノレン酸(30〜46%)、オレイン酸(30〜45%)、パルミチン酸(12〜17%)、ステアリン酸(9〜11%) 一般的な基材に期待される作用:皮膚軟化、保湿、抗酸化、抗炎症 匂い:軽いナッツ様の香り、やや土っぽさ
◆紫外線ケアに
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