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精油とハーブのプロフィール事典《ブラックパイン Black Pine》
英名:Black Pine ブラックパインは、ヨーロッパ原産のマツ科マツ属の針葉樹です。オーストリア、中央イタリア、バルカン半島などに自生し、 別名オーストリアンパインと呼ばれています。コルシカ島にのみ自生する変種(学名:Pinus nigra ver. crsicana、Pinus nigra ssp. laricio)は「コルシカ松」と呼ばれています。同属のスコッチパインに比べて樹高が高く、長寿で樹齢500年以上のものもあります。種小名の「nigra」は「黒い」を意味する言葉に由来します。樹高は20〜50m、若木は整った円錐形で老木になると広がった円錐形となり、樹皮には深い溝が出来ます。針葉は2本1束で枝に付き、葉の色が黒っぽいため「ヨーロッパクロマツ」の名前で呼ばれています。造園や街路樹、防風林にも利用されており、落ち葉には草の発芽を抑制する働きがあります。松脂は伝統的に気管支および腎臓や膀胱の症状に用いられ、防腐剤や創傷治癒剤としても使われる他、松脂を蒸留して得られるテレピン油は塗料やワニスに利用されています。松の木は厳しい気象条件に耐える力があることから、多くの文化で回復と忍耐の象徴とされてきました。キリスト教においては永遠と復活を、アメリカ先住民族の間では人間、動物、自然とのつながりを、中国では長寿、知恵、不滅の木として崇拝され、天に向かって成長する姿は悟りと自己実現を表すと考えられてきました。キュベレーの神話では松の木は妖精や森の精霊のすみかであり、古代ギリシャでは豊穣とワインの神ディオニューソスのシンボルとしてブドウの収穫やワイン醸造における聖木とされてきました。ブラックパイン精油は針葉から水蒸気蒸留法で抽出されます。主成分は、α-ピネンで、その他にβ-ピネン、カンフェン、リモネンなどが含まれています。精油の色はクリアでさらりとしており、芳香はフレッシュなマツの香りのなかにわずかに柑橘のノートが感じられます。伝統療法では鼻づまり、気管支炎、喘息などの呼吸器系の症状に対して吸引法で用いられてきました。ただし、α-ピネンが多く含まれているため、重度の喘息の場合は医師に相談のうえ、使用はごく少量にとどめます。その他にも神経系の強壮作用があるため、不安、ストレス、うつ、自信喪失などにも役立てられています。瞑想やマインドフルネスに取り入れると精神的な旅のよき道案内となり、逆境に耐える力を与えて霊的な成長を促進します。 《ブラックパイン精油》の作用 一般的な精油の作用:鎮痛、鎮静、抗不安、抗菌、抗真菌、抗感染、抗炎症、抗酸化、抗痙攣、抗ウイルス、鬱血除去、消臭、免疫賦活 心への作用:呼吸を深くさせて心を落ち着かせ、ストレスや不安を和らげて前向きな気持ちを思い出させます。 ヒーリングの作用:負のエネルギーから守り、物事への理解を深めて逆境に打ち勝つ強さと忍耐力をもたらします。 《ブラックパイン精油》を使ったホームケアの方法 ◆鼻づまり、咳、気管支系の不調に ◆デオドラントに ◆筋肉痛に
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