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精油とハーブのプロフィール事典《ツーヤ(ニオイヒバ)Thuja》
英名:Thuja ツーヤ植物画:plantillustrations.org
ツーヤ(ツージャ、トゥジャとも)は和名を「ニオイヒバ」と言い、北アメリカ原産のヒノキ科クロベ属の常緑針葉樹ですが現在はヨーロッパにも帰化しています。別名ノーザンホワイトシダー、イースタンホワイトシダー、アーボビタエとも呼ばれています。北米のネイティブアメリカンにとって儀式や伝統療法に用いてきた神聖な樹で、堂々とした姿から「森の祖母」の俗名があります。属名の「Thuja」はギリシア語で「樹脂に富んだ常緑樹」を、種小名の 「occidentalis 」はラテン語で「西方の」を、それぞれ意味しています。樹形は幅広のピラミッド型で樹皮は赤褐色、扁平な葉は鱗状で密集して小枝に重なり合っています。葉、樹液、芽にはパイナップルのような甘い芳香があるので「ニオイヒバ」と名付けられました。樹齢800年を超えるものもある長寿の樹で葉、樹液、芽にはビタミンCが豊富に含まれています。16世紀の北米を探検していた隊員がビタミンCの欠乏から壊血病に罹り、先住民に枝葉の煎剤を処方されたことで病気が治ったことからラテン語の「arborvitae(生命の木)」と呼ばれるようになりました。ツーヤの煎剤にはビタミンCの他にアルギニン、プロリンなどのアミノ酸も含まれ、相乗作用を発揮します。現地の伝統療法では煎剤、チンキ、うがい剤、蒸気浴などで利用され、副鼻腔や肺の感染症、傷口の消毒、婦人科系の症状などに用いられてきました。ホメオパシーでも長い歴史があり、皮膚や泌尿器系の症状に用いられ、その他にも低い自尊心や恥辱感、無価値感に苦しむ人たちのサポートを行います。木材は樹脂を多く含み、防腐性や耐久性があるため建材やトーテムポール、カヌーの材に利用されてきました。樹姿が良く芳香があることから庭園樹として人気があり多数の栽培品種があります。日本には明治時代に渡来し、生垣などに利用されてきました。葉の芳香はフィトンチッド(生きている植物が外敵から身を守るために放出する揮発性の物質)で、葉を揉むと香りが立ち上ります。ツーヤ精油は5〜11月にかけて採取される枝葉から水蒸気蒸留法で抽出されます。精油の色は透明〜淡黄色で甘いパイナップルや柑橘を想わせる香りのなかに樟脳のようなユーカリに似た爽やかで力強いウッディグリーンの香りがします。成分はα-ツジョン、β-ツジョン、サビネンなどで抗菌、抗ウイルス、抗真菌、収斂、通経、瘢痕形成などの作用があり、伝統療法ではイボ、皮膚感染症、無月経、陣痛、夜尿、上気道の炎症などに用いられてきました。その他に、蚊、ゴキブリ、蟻、蛾の幼虫などの忌避にも使われてきました。ツーヤの精油は感情面ではネガティブな思いをクリアにするために使われています。緊張を和らげてリラックスした雰囲気を作り出し、精神的な疲労感をほどいて集中力を高めます。樹木のなかで至高の治癒力を持つと言われるツーヤのエネルギーは表面的ではない無意識の奥深くに到達して浄化と再統合を行います。
一般的な精油に期待される作用:鎮痛、抗菌、抗真菌、抗ウイルス、抗リウマチ、瘢痕形成、粘液溶解、通経、発赤、抗不安、解熱、収れん、去痰、利尿、昆虫忌避(蚊、ゴキブリ、蟻、蛾の幼虫)、駆虫、防腐 心への作用:緊張を和らげてリラックスした雰囲気を作り出し、精神的な疲労感をほどいて集中力を高めます。 ヒーリングの作用:エネルギーフィールドを浄化して重苦しい波動から解放します。頭のなかのおしゃべりを止めて思考をクリアにし、自信と意思決定をサポートします。 キーワード:デトックス、集中力 相性の良い精油:ゼラニウム、ジュニパーベリー、ファーニードル、パインスコッチ、ラベンダー・トゥルー、クラリセージ、マートル、ネロリ、マンダリン、オレンジスイート、ベルガモット、レモン、シダーウッド、ユーカリ、イランイラン、ミルラ、フランキンセンス 禁忌:神経毒性があるため妊娠中、授乳中、子ども、高齢者、てんかん症状、腎臓疾患の場合は使用を避けます。特に妊婦は流産を引き起こす成分のツジョンが多く含まれているため禁忌です。内服は有毒につき避けてください。多量使用は頭痛を誘発する可能性があるため、常に少量・低濃度で用い、連続使用は避けます。
◆ポプリの香りづけに ◆石鹸、キャンドルの香りづけに
「Thuja」の語源は古代ギリシャ語の「犠牲を捧げる」を意味する「Thuya」で「焼き尽くす供物」に由来しています。古代の地中海地域では死者の魂を封じ込めるために墓地の周りに植えられ、儀式では枝葉や材が焚かれました。北米のネイティブアメリカンは芳香のあるツーヤの枝葉を伝統的な儀式の香として用いてきました。ツーヤの持つ強力な火のエネルギーは男性的で創造と行動の原動力となります。香煙は悪霊を追い払うと考えられており、空気浄化のスマッジングとして使われ、スウェットロッジでは枝葉を使って焼けた石に水を撒きました。 注意:薫香材は精油のような強い作用がありませんがツジョン成分が含まれるため妊娠中の多量使用は避けます。
◆サシェ、ポプリに ◆薫香、手作りインセンスに
◆アロマテラピーとハーブの資格取得に関してはこちらのページをご覧ください。
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