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精油とハーブのプロフィール事典《マートル Myrtle》
英名:Myrtle 和名をギンバイカ、ドイツ語でミルテと言い、先の尖った葉と白梅に似た可愛い花を咲かせる常緑低木です。花後には小さな実がなります。花が結婚式に使われることから「祝いの木」と呼ばれ、古代ギリシャの神話や旧約聖書にも登場する神聖なハーブです。愛の女神ヴィーナスはマートルの花を愛し、その身に飾ったと言われています。地中海沿岸ではマートルの小枝を花嫁のブーケに用いて祝福を行います。マートルの木は「愛と不死」の象徴とされ、女性の純潔を表わすとともに催淫剤としても扱われた歴史を持ちます。マートルの葉の形が女性の性器に似ていることから、特徴表示説では婦人科系にまつわる病を癒すとされてきました。16世紀のヨーロッパで「天使の化粧水(エンジェル水)」と呼ばれたローションの主な材料に使われました。精油は葉と小枝から抽出されます。マートルはユーカリやティートリーと同じフトモモ科ですが、香りは穏やかで刺激も少なく芳香浴や塗布法に適しています。子どもにも使用出来るやさしい精油です。マートル精油の香りの印象は産地やケモタイプによって大きく異なります。マートル精油には「レッド」と「スウィート」の2種類ケモタイプがあり、シネオール成分を多く含んだレッドタイプは主に呼吸器系のケアに使用されます。スウィートタイプはリナロールが主成分で安全性は高いのですが、その分用途は狭まります。 《マートル精油》の作用 一般的な精油に期待される作用:抗カタル、消毒、収れん、抗菌、去痰 心への作用:混乱した気持ちを整え、心をすっきりと楽にさせます。怒りの感情を抑え、安らかな眠りを誘います。妬みや恐れの感情を鎮めます。 ヒーリングの作用:穏やかなエネルギーの浄化作用で、さらりと軽いエネルギーに変化させます。意識の乱れ、過剰な欲求、繰り返し浮かぶネガティブな思考パターンからの脱出をサポートします。繊細な感情に働きかけて静かなバイタリティを与えます。 キーワード:清浄、リフレッシュ 相性の良い精油:柑橘系、ラベンダー、ユーカリ、ティートリー、プチグレイン、スプリュース、ネロリ、ゼラニウム 《マートル精油》を使ったホームケアの方法 ◆呼吸器系の症状のサポートに ◆フケが気になる場合のヘアケアに ◆ニキビ肌のスキンケアに ◆膀胱炎の予防に ◆安らかな眠りに ◆怒りのコントロール、感情の解放に
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