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精油とハーブのプロフィール事典《ラベンダー・スパイク Spike Lavender》
英名:Spike Lavender、Aspic Lavender 地中海沿岸原産のスパイクラベンダーはへらのような形の長い葉とグレーブルーの花を咲かせる常緑低木です。スペイン、フランス、イタリアなどに自生し、スペインが主な生産国です。別名をアスピックラベンダーと呼ばれますが、アスピックとはエジプトでコブラの意で、このハーブが古くから毒蛇の治療に使われていたのに由来します。種類が多いラベンダー種のなかでもこのラベンダー・スパイクの精油は、成分中のケトン類(カンファー)の含有量が高く、ハーバル調のシャープな香りが特長です。一般的なラベンダー・トゥルーとは大きく異なる作用があるため、ラベンダー精油を購入する際にはアロマセラピーの目的に合わせて商品名、学名を参考にします。スパイクラベンダーは強い効能を持つため、使用量には十分に注意が必要です。ラベンダー・トゥルー(真正ラベンダー)の精油が優しく、女性らしい香りである事から《フィーメール・ラベンダー(女性のラベンダー)》に例えられるのに対して、ラベンダー・スパイクは男性らしい香り《メール・ラベンダー(男性のラベンダー)》と形容されます。ラベンダー・スパイクとラベンダー・トゥルーの交配種は一般に「ラバンジン」(ラバンディン)あるいは「ハイブリッドラベンダー」と呼ばれています。スパイクラベンダーはリラックスや安眠作用よりは肩こりや腰痛などの痛みケアに向きます。トゥルー・ラベンダー精油に比べると呼吸器系のトラブルにはより効果的で、消毒作用にも優れています。ただし、作用が強いため一回の使用に対して4滴までで十分です。使い過ぎは良くありません。ハーバルフローラルの香りはリネン香水や室内香に使うとリフレッシュさせてくれます。不安やストレスの軽減、安眠やリラクゼーションにはトゥルー・ラベンダーの方が向いていますが、スパイクラベンダーの香りを心地よいと感じる人たちもいます。エステル成分を多く含むリラックス系のトゥルー・ラベンダーの香りよりもカンファー成分を多く含むスパイクラベンダーやラバンジンの香りを好ましく思う人たちもいるため、嗅ぎ比べしてみるのをおすすめします。 《ラベンダー・スパイク精油》の作用 一般的な精油に期待される作用:鎮痛、昆虫忌避、抗うつ、うっ滞除去、癒傷、瘢痕形成、消毒、去痰、通経 心への作用:精神的な疲労や緊張、ストレスの状態に。ラベンダー・トゥルーとは成分も香りも異なり、リラックスよりはリフレッシュ作用に優れています。シャープでくっきりとした香りは気分をすっきりとさせます。 ヒーリングの作用:エネルギーを爽やかにします。不快で嫌な記憶をさっぱりと洗い流します。後悔、未練、執着、迷いを取り去り、意思を強くさせます。止めたいと思っている習慣を断ち切る時のサポートに。 キーワード:切り替える、洗い流す 相性の良い精油:柑橘系精油、ローズマリー、ペパーミント、マートル、サイプレス、ローズウッド、ゼラニウム、ラベンダー・トゥルー、ジュニパーベリー、セージ 禁忌:発熱時、けいれんを起こしやすい方、妊娠中、子どもへの使用は控えます。 《ラベンダー・スパイク精油》を使ったホームケアの方法 ◆肩こり、腰痛、筋肉痛に ◆虫刺されに ◆無月経、少量月経、月経の遅れに ◆気分転換、リフレッシュに
◆アロマテラピーとハーブの資格取得に関してはこちらのページをご覧ください。
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