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精油とハーブのプロフィール事典《レモングラス Lemongrass》
英名:Lemongrass ハーブティーやアジア料理によく登場するレモングラスは、古代インドのアーユルヴェーダや中医学の薬草としての長い歴史を持ちます。 幾重にも重なる細長い葉を持ち、原産地のインドでは「チューマナ・プールー(赤い茎)」と呼ばれ、生葉も薬用や料理に用いられます。爽やかなレモン様の香りと風味は胃の働きを良くするため、食後ティーに適しています。初めてハーブティーを試してみる方にとってレモングラスは爽やかで飲みやすく、評判の良いハーブティーです。発汗を促すので風邪やインフルエンザの際にはメディカルハーブとして役立ちます。お腹の調子を崩した時にも有用です。ダイエットにはハーブティーの飲用の他にハーバルバスやハーブスチームで用いると余分な脂肪や毒素が排出されます。爽やかな香りは肉、魚料理、タイ、ベトナムなどのエスニック料理の風味づけにも大活躍します。タイの伝統料理であるトムヤムクンスープに欠かせないハーブで唐辛子との相性は抜群です。レモングラスのティーは生春巻きによく合います。夏場はアイスティーにすると爽やかさが倍増します。インドでは生の葉を水に浸したレモングラス水をトニックやローションに利用しています。精油は芳香の強い葉部分から抽出されます。レモングラス精油には東インド産のflexuosusと西インド産citratusの2種類があり、それぞれイーストインディアンレモングラス、ウエストインディアンレモングラスと呼ばれます。レモン果皮と同じシトラール成分が含まれ、どちらもフレッシュで強いレモン様と草の芳香を持ちます。flexuosusの方は軽さのある甘くフレッシュな香りcitratusは日なたの草と土を思わせる香りが特長です。citratusの方がシトラールの含有が多く、皮膚の刺激性があり、抗ヒスタミン、抗がん作用があるとされますcitratusとflexuosusともに抗菌、抗真菌の作用や空気を浄化する作用に優れ、消臭剤やルームコロンに適しています。レモングラス精油に含まれるシトラール成分は、マラリア蚊に対して11時間の防御率をもち、これは合成の防虫剤に匹敵するとも言われています。レモンに似た鮮烈な香りは集中力を高め「ドライバーの精油」(運転時のアロマ)として役立ちます。またレモングラス精油は筋肉に対するケアに定評があります。表皮、皮下組織の結合組織となるエラスチンを強化し、スポーツ外傷、打ち身、捻挫のケアに適します。デオドラントと虫除けの作用があるため、ペット(犬)の消臭とノミなどの害虫予防に役立ちます。 《レモングラス精油》の作用 一般的な精油に期待される作用:デオドラント、抗菌、抗真菌、抗ウイルス、鎮静、駆風、解熱、抗うつ、消化促進、強壮、血流促進、鎮痛、昆虫忌避 心への作用:精神の疲労、ストレスから来るトラブルをサポートします。リフレッシュ作用があり、心を刺激し生気を回復させます。集中力に欠ける時、朝からエネルギーが出てこない時などに。 ヒーリングの作用:ぼんやりとして生気が足りない時、気合いが入らないような時、エネルギーを集中させたい時に。根本解決ではないけれども、瞬間的な気持ちの切り替えを行います。 キーワード:エナジーアップ、集中 相性の良い精油:サイプレス、ローズマリー、ペパーミント、マートル、セージ、ティートリー、シトロネラ 禁忌:肌使用は皮膚刺激の可能性があります。シトラール成分は眼圧を上昇させる可能性があるため、緑内障の方は使用を控えます。イネ科アレルギーの方は注意します。 《レモングラス精油》を使ったホームケアの方法 ◆肩こり、腰痛に ◆筋肉痛、スポーツマッサージに ◆打撲、捻挫、脱臼に ◆虫除けに ◆消臭に
《レモングラス》ドライハーブのプロフィール ハーブの使用部位:葉 ハーブの成分:精油(シトラール、シトロネラール、ゲラ二オール、リナロール)、フラボノイド 一般的なハーブに期待される作用:消化促進、食欲増進、発汗、抗菌、鎮痙 禁忌:イネ科アレルギーのある方は注意します。 ハーブティーブレンド:何にでもよく合います。ペパーミント、ローズマリー、レモンバーム ゆず皮やジンジャーとも相性が良いです。 ハーブティーの抽出時間:3分 ハーブティーの味:レモン様の爽やかで飲みやすい味 《レモングラス》ドライハーブの使い方 ◆消化器系の不調、食べ過ぎ、飲み過ぎ ◆心身の疲労時に ◆消臭剤に ◆ペット(犬)の虫除けに
◆アロマテラピーとハーブの資格取得に関してはこちらのページをご覧ください。
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