英名：Orange sweet
学名：Citrus sinensis（キトゥラス・シネンシス）
和名：アマダイダイ
科名：ミカン科
種類：常緑高木
樹高：約10〜20m
原産地：インド
精油の抽出部位：果皮
精油の抽出方法：冷圧搾法
精油の香りのイメージ：甘く爽やかな柑橘の香り
香りのノート：トップ
ブレンドファクター：４
精油の成分例：
【モノテルペン炭化水素】リモネン（95〜98％）
【モノテルペン炭化水素】β-ピネン（2〜5％）
【モノテルペン炭化水素】α-ピネン（2〜5％）
【フロクマリン類】ベルガプテン/ベルガモッチン（微量）

スイートオレンジの産地は地中海地方やアメリカ大陸が有名ですが、原産国は中国で学名の由来は「中国から来た甘くて黄色い実」です。精油は果皮を冷圧搾法によって抽出されます。日本人にとってのオレンジスイート精油は、アロマセラピーで最もポピュラーなラベンダー精油よりも馴染みやすい香りです。「精油の中ではオレンジが一番好き」という声もよく聞かれます。爽やかな甘い香りは万人向けで、精油ビギナーにも抵抗なく受け入れられます。オレンジ精油にはビターとスイートの２種類がありますが、スイートの方がマイルドで光毒性もほぼなく、男女問わずどの年代にも好まれます。特に小さな子どもはオレンジスイートの甘い香りを好みます。保育園でオレンジの香りを嗅がせたところ、園児のお昼寝の入眠時間が短縮されたという報告があります。柑橘系の香りが胃腸の働きをサポートし、気持ちにリラックスと安心感を与えます。オレンジ精油の大半を占めるリモネン成分には油分を分解する働きがあります。そのためオレンジオイル配合の市販の掃除用洗剤をよく見かけます。

★オレンジスイート精油とオレンジビター精油★
一般にオレンジ精油として市販されているのは Citrus sinensis という植物の果皮から抽出されたもので「オレンジスイート精油」と呼ばれます。オレンジビター精油はCitrus aurantiumという植物の果皮から抽出されたものです。Citrus aurantiumの花からはネロリ精油が、葉からはプチグレイン精油が、それぞれ抽出されます。※ビターオレンジのページへ→

★認知症予防のエッセンシャルオイル★
近年テレビ番組で紹介され、大変話題となった認知症予防のためのアロマテラピーブレンドにも、このオレンジ精油が使用されています。朝は「ローズマリーとレモン」、夜は「オレンジとラベンダー」の精油ブレンドを朝夜交互に嗅ぐことで脳が活性化され、認知症を予防出来るという研究報告は、私たちの記憶に新しいものです。

 　《オレンジスイート精油》の作用

一般的な精油に期待される作用：抗うつ、抗不安、消化促進、鎮静、鎮痙、リンパ刺激、抗菌、加温

心への作用：こころをほっと安心させます。ストレスを払い、緊張感を和らげ、リラックスをもたらします。うつ気味な心、塞いだ気持ちを明るくさせます。手足を温め、穏やかな眠りを誘います。

ヒーリングの作用：子どものような無邪気さと純真さを思い出させます。みぞおちのチャクラ（3、感情のチャクラ）に溜め込んだ感情を解放させ、安心感を与えます。インナーチャイルド（内なる子ども）の癒しを行います。遠く過ぎ去った時代の中に今もいる小さな自分を、お日さまの光のように温かく優しく包みます。

キーワード：無邪気、純真、幸福

相性の良い精油：どの精油ともよく合い、ブレンドに軽やかさ、温かみ、爽やかさを与えます。

★スイートオレンジ精油の光毒性について★
スイートオレンジ精油、ビターオレンジ精油ともに光毒性のあるフロクマリン成分が含まれますが、スイートオレンジ精油の方は光毒性の可能性はゼロではないものの、非常に低いため、ほとんど心配ないとされています。ただしビターオレンジ精油には紫外線の注意が必要です。

　《オレンジスイート精油》を使ったホームケアの方法

◆消化不良、お腹の張り、胃痛、下痢、便秘に
　みぞおちや下腹部に右回りにオイルマッサージを行うか温湿布を行います。

◆イライラ、ストレス、緊張感に
　芳香浴もしくはスプレー水を撒くか、アロマペンダントに入れて胸元から香らせます。

◆セリュライト予防、リンパマッサージに
　ジェル、バーム、キャリアオイルなどで希釈し、セリュライトが気になる部分やリンパ節周辺を
　マッサージします。

◆肩こり、むくみ、手足の冷えに
　足浴、手浴、アロマバス等に加えるかトリートメントオイルに加えてマッサージを行います。

◆神経が張りつめて眠れない夜に
　ラベンダー、マジョラム、ネロリ、イランイラン精油等とブレンドして芳香浴を行います。

◆育毛のサポートに
　シャンプーベース、コンディショナーベース、ヘアトニック等に加えます。

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