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精油とハーブのプロフィール事典《マスティック Mastic Tree》
英名:Mastic Tree マスティック(マスチック)は、地中海沿岸地方を原産とするウルシ科の常緑低木です。別名を「洋乳香」(ようにゅうこう)もしくはギリシャ語の「Mastiha(マスティハ)」の名前で呼ばれています。雌雄異株で樹高は2〜5mほどに成長し、7月〜10月に樹皮に浅い傷をつけると透明な樹液がにじみ出て、雫状に固まったものは透明〜白色、淡黄色の「マスティック・ガム」と呼ばれる天然の食用ガム、香料になります。ヒノキのような香りがする樹脂で古代のギリシャ、ローマの人々は歯の衛生のために噛んで使ったため「最古のチューイングガム」と呼ばれています。現代では香水や食品の製造にも利用されています。「キリストの涙」と形容される樹脂はキフィの香合にも用いられ、神聖な香料として神殿や教会で焚かれてきました。とりわけ良質なマスティック樹脂が採れることで知られるギリシャのエーゲ海にあるキオス島(ヒオス島とも)では2500年以上もの栽培の歴史があります。島内にある「マスティホホリア」と呼ばれる伝統的なマスティック・ガムの生産村では主に女性たちによる手作業で貴重な樹脂が集められてきました。香煙は甘く、レモン様のフレッシュな香りは意識を明晰にして心の憂さを取りはらいます。心を軽やかにして認識力と透視能力を高めます。マスチックの香煙は精霊や天使とのつながりを深め、精神世界と物質世界の間を自在に行き交えるようサポートします。 《マスティック・ガム》インセンスのプロフィール シングルもしくはブレンドして薫香に用います。マスティックの産地ではガム代わりに口に入れて噛んで使われており、海外ではチンキ剤、カプセル、パウダーなどが販売されています。樹脂の質感は硬めのガムの感じで抗菌、抗炎症、抗酸化作用があるとされ、サプリメントなどに加工されています。※食品でないものは口に入れないようにします。 インセンスの作用:強壮、覚醒、浄化 《マスティック・ガム》インセンスの使い方 ◆薫香材、お香に
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