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精油とハーブのプロフィール事典《シラカンバ Japanese White Birch》
![]() 英名:Japanese White Birch ![]() シラカンバ(シラカバ)は東アジアの温帯北部を原産とする落葉高木です。日当たりの良い寒冷な土地を好み、日本では北海道、岐阜県以東の本州に分布しています。名前のように樹皮は白く、幹には皮目があり、4〜5月に3〜5cmほどの黄褐色の穂(雄花)が垂れ下がります。シラカンバの花粉はタンパク質を含んでいるため花粉症の原因として知られています。葉は晩秋に紅葉し、美しい景観となります。幹が白く、清々しい印象の高原を代表する樹木で「高原の白い貴公子」と呼ばれてきました。樹皮は紙のように剥がれやすいのでバスケットなどを編むのに使われています。フィンランドでは入浴やサウナで若い枝葉を束ねた「ヴィヒタ」と呼ばれるもので全身を叩く健康法があります。ヴィヒタには皮膚を刺激して血行を良くし、新陳代謝を促すとともに枝葉に含まれ芳香成分による抗菌やアロマセラピーの作用があります。樹液にはサポニン、ポリフェノール、多糖類、ミネラルなどが豊富に含まれており、エキスや化粧品などに利用されてきました。シラカンバの幹にはそれらの栄養成分を吸収する「カバノアナタケ」という菌類が寄生し、10〜20年の年月をかけて「チャガ(チャーガ)」と呼ばれる黒い菌核となり、健康食品としてティーやサプリメントなどに利用されています。その他にもシラカンバから抽出される樹液はキシリトールという甘味料の原料となり、虫歯の原因にならない甘味料としてガムなどに使われています。葉にはタンニン酸、苦味質、ビタミンC、精油、樹脂、サポニン、フラボンなどが含まれ、体内の老廃物を流し去る浄化、利尿のハーブとしてヨーロッパでは主に春先のデトックスティーとして飲まれています。甘い香りと味のするティーで葉にはアレルギー物質が含まれないので、カバノキの花粉アレルギーがあっても飲用できます。なお、同カバノキ属の近縁種であるヨーロッパダケカンバ(学名:Betula alba)の樹皮と葉から水蒸気蒸留法でホワイトバーチ精油が抽出されます。
ハーブの使用部位:葉 ハーブの成分:タンニン酸、苦味質、ビタミンC、精油、樹脂、サポニン、フラボンなど 一般的なハーブに期待される作用:利尿、血液浄化 ハーブティーブレンド:ネトル、ダンデライオン、ジュニパーベリー、ローズマリー、マテ、ルイボス、緑茶、白茶など ハーブティーの味:甘い味と香り
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