英名:Black copal
学名:Protium Grandifolium(プロティウム・グランディフォリウム)
Protium Paniculatum(プロティウム・パニキュラタム)
和名:ブラックコーパル
科名:カンラン科
種類:小木、中木、高木
樹高:9〜35m
原産地:中南米
プロティウム・パニキュラタム植物画:plantillustrations.org
ブラックコーパルは、中南米原産のカンラン科プロティウム属のいくつかの樹木から採れる黒色の樹脂です。「ネグロ・コーパル」とも呼ばれるこの樹脂は含まれる成分によって暗色となります。プロティウム属の樹木はメキシコ北部からパラグアイ、ブラジル南部にかけての熱帯地域、マダガスカル、インド亜大陸、インドシナ半島、中国南部、フィリピン、ジャワ島、ニューギニアに分布しています。ゆっくりと成長する常緑樹で樹高は大きなもので35mにもなります。熱帯雨林に自生する野生種ですが観賞用としても栽培されています。葉には光沢があり、小さな白い花を房状に咲かせます。樹皮や樹脂は現地の伝統療法で抗真菌、抗炎症などの作用のある薬用植物として利用されてきました。樹脂は現地の人々によって熱帯雨林の植生を損なうことのない持続可能な方法で採集されています。樹脂は樹皮の下で5年間熟成させ、採集後の3年間は樹の保全のために採集を行いません。マヤの「知恵の書」によれば、コーパルは大地の神によって生命の樹から取り出され人間たちに贈り物として与えられたもので中南米の先住民文化にとって神聖な香料であり、メキシコの教会では通年焚かれています。特に11月に行われる「死者の日」には各家庭でも焚かれ、死者の魂がふるさとへ戻るのを助けると考えられてきました。芳香はやや土っぽく、フローラルな甘さとバルサム、ウッディの香りがします。大地を想わせる深みのある香りは男性的なエネルギーや火の要素と関連付けられ、力強さや保護を与え、精神を明晰にして変容を促進すると考えられてきました。香煙は負のエネルギーを浄化して聖なる空間を作り、祈りを天につなげます。霊的なつながりを強化するので特にシャーマンにとって重要な香材であり、シャーニズムの中心的な香として使われています。香のブレンドでは乳香、没薬、他のコーパル類、サンダルウッド、シナモンバーク、ローズ、シダー、パチュリーなどと相性が良く、他の香りを引き立てながら保香性を高めて調和させます。瞑想やアファメーション、スピリチュアルなワークに用いると意図したことを潜在意識に定着させて実現に導きます。感情面では悲嘆、ストレス、不安が強い時に回復力を与えます。
《ブラックコーパル》インセンスのプロフィール
インセンスの使用部位:樹脂
一般的なインセンスに期待される作用:霊的成長、浄化、保護、グラウンディング、アンカリング
インセンスとしての香りのイメージ:土っぽさのあるフローラル、バルサム、ウッディの香り
《ブラックコーパル》インセンスの使い方
◆薫香材、お香に
専用香炉にチャコールを入れて焚きます。

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