英名:Chinese lantern plant、Winter Cherry
学名:Alkekengi officinarum(アルケケンギ・オフィキナラム)
和名:ホオズキ(鬼灯、鬼燈、酸漿)
科名:ナス科
種類:一年草、多年草
草丈:約30〜100cm
原産地:東アジア
ホオズキ植物画:plantillustrations.org
ホオズキは、東アジア原産のナス科ホオズキ属の一年草または多年草です。アメリカ大陸やヨーロッパにも広く分布し観賞用や食用など数多い種があります。日本の在来種のホオズキ (学名:Alkekengi officinarum var. franchetii) は観賞用として栽培され古くは「カガチ」、「アカカガチ」とも呼ばれてきました。観賞用のホオズキには毒性があり、苦くて食用は出来ません。食用ホオズキ(学名:Physalis pruinosa)は北アメリカ原産で黄褐色の果実が食用部です。観賞用ホオズキのような苦味はなくミニトマトのようなほのかな甘味と酸味があり、生食もしくはジャムなどに利用されています。ホオズキは地下茎から茎を伸ばして成長し、5月〜6月にかけて茎の節に淡黄色の花を咲かせます。受粉後に成長した萼は六角状の袋となって果実を包みます。袋は8月頃に赤くなり、観賞用として目を楽しませるほか、果実を風船のように膨らませたり、種子を取り除いて音を鳴らしたり、人形にしたりと子供たちの遊びにも使われてきました。熟したホオズキの萼を水につけた網状の葉脈は「透かしほうずき」として飾りに使われています。赤い提灯のような袋の形はお盆に帰ってくる先祖の足元を照らす「鬼灯」の当て字の由来となり、お盆飾りや魔除けの玄関飾りに使われてきました。ほおずきは病魔を祓う縁起の良い植物として縁日で売られ「ほおずき市」が開かれるようになりました。ほおずき市は関東地方のお寺で一年のうち最も功徳が得られる「四万六千日」(しまんろくせんにち)の縁日に開催されています。ほおずきは薬用植物でもあり、開花時期の地下茎を天日干したものは「酸漿根」(さんしょうこん)と呼ばれ、解熱、利尿、鎮咳の生薬となります。全草を天日干ししたものは「酸漿」(さんしょう)と呼ばれ、どちらも子宮収縮作用があるため、妊娠中は禁忌です。
《ホオズキ》ドライハーブのプロフィール
ハーブの使用部位:根もしくは全草
ハーブの成分:ヒストニン、フィザリン、ルテオリン
一般的なハーブに期待される作用:利尿、解熱、鎮咳
ハーブの味:苦味
禁忌:妊娠中は使用を避けます。

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