|
精油とハーブのプロフィール事典《メリッサ/レモンバーム Melissa/Lemonbalm》
英名:Melissa、Lemonbalm メリッサは別名レモンバームと呼ばれ、主に地中海付近に生育します。鋸のような葉を持ち、夏の終わりにピンクや白の花を咲かせます。蜜を含んだ花はハチが非常に好み、ハチを守るギリシャの妖精「メリッサ」の名が付けられました。乾燥させたメリッサの葉はティーとして飲まれます。古代ギリシャの哲学者パラケルススはメリッサを若返りのハーブとして高く評価しました。メリッサには記憶力を良くして脳を活性させる働きがあります。そのため、長寿をもたらす「不老不死の霊薬(エリキシル)」と呼ばれてきました。霊力のある植物として聖ベネディクト会の修道院ではメリッサのハーブ・ウォーターが作られました。栽培しやすいハーブで日本でも普及しています。別名のレモンバームのバームとはバルサム(膏肓)に由来します。パラケルスス以降のハーバリストらもレモンバームを脳の特効薬だと高く評価してきました。ティーはほんのりとレモン様の香りがしますが、酸味はなく、穏やかで日常的に飲むのに適しています。ティーは消化器系、神経系に良い作用を及ぼし、頭脳労働から来る神経緊張を和らげます。風邪の際に飲むと発汗を促します。メリッサ精油は葉から抽出される精油の含有量が大変少ないことから1kgのエッセンシャルオイルを取るのに数トンものメリッサの花が使われます。そのためメリッサは最も偽和精油(精油に似せて作られた人工的な香料)が作られやすく、真正メリッサの精油はとても高価で珍重されています。精油はハーバルグリーン調で甘いレモンに似た香りを持ちます。同じレモン様の香りでも柑橘系のような明快な単調さではなく、精神的な深さのある香りです。 ★レモンバームとレモンバーベナ★ 《メリッサ精油》の作用 一般的な精油に期待される作用:抗うつ、鎮静、強壮、神経調和、抗菌、抗ウイルス、血圧降下、ホルモンバランス調整 心への作用:心を明るく高揚させます。恐怖やショック、混乱、動揺、悲しみ、怒りの感情を拡散させて気持ちを鎮静させます。憂鬱な時、ふさぎこんでいる時、生きる元気がなくなっていると感じる時に。 ヒーリングの作用:否定的な感情に苦しめられる時に。グリーンレモンの香りがハートのチャクラに働きかけます。愛ではない思いにさいなまされる時や心の抑圧が高じている状態に。心・身体・スピリットの統合を助けます。オーラレスキュー、ショックを受けたオーラの修復にも。 キーワード:静かなバイタリティ、真の優しさ 相性の良い精油:柑橘系、花系とよく合います。ラベンダー、ネロリ、フランキンセンス、ローズ、ローズウッド、ゼラニウム 禁忌:女性ホルモン様作用があるため、妊娠中の使用は避けます。肌使用は皮膚刺激の可能性があります。シトラール成分は眼圧を上昇させる可能性があるため、緑内障の人は注意します。 《メリッサ精油》を使ったホームケアの方法 ◆ストレス性の胃痛、生理痛に ◆動悸、心臓の強壮、高血圧に ◆感染症の予防に ◆イライラ、ヒステリー、焦りに ◆ショック、トラウマ、恐れ、パニックに ◆更年期にまつわる症状に ◆落ち込み、不安感、気持ちのふさぎに
《レモンバーム》ドライハーブのプロフィール ハーブの使用部位:葉を含む地上部 ハーブの成分:精油、カフェ酸、シソ科タンニン 一般的なハーブに期待される作用:鎮静、抗うつ、抗ウイルス、抗菌、消化促進 ハーブティーブレンド:どのハーブとも相性が良いです。 ハーブティーの抽出時間:3分 ハーブティーの味:穏やかなレモン風味のくせのない味わい 《レモンバーム》ドライハーブの使い方 ◆神経緊張から来る胃痛、消化不良、不安、落ち込みに ◆虫刺され、神経痛などの痛みに ◆風邪、眠れない時、神経の緊張やそれにともなう疲労の回復に
◆アロマテラピーとハーブの資格取得に関してはこちらのページをご覧ください。
|
2012-2024 Copyright (C) Holistic Aroma Academy, all rights reserved.
|