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精油とハーブのプロフィール事典《ラカンカ(羅漢果)Monkfruit》
英名:Monkfruit ラカンカ(羅漢果)は、中国広西省チワン族自治区を原産とするウリ科ラカンカ属のつる性多年草です。「羅漢」とは、悟りを開いた高僧を意味する言葉で、この果実の持つ優れた薬理作用に由来しています。その他にも、丸い実が僧の頭のように見えることから名付けられたとも言われています。英名もそれに因んで「モンクフルーツ」と呼ばれています。種小名は植物研究を支援したナショナルジオグラフィック協会のかつての会長、ギルバート・ハービー・グロスヴェナーの名前に因んでいます。ラカンカは原産地以外では生育せず、現在も原産地の亜熱帯の山岳地帯で栽培されています。地下塊茎を持ち、つるを他の植物にからみつかせながら3〜5mほど伸ばして成長し、10〜20cmほどのハート型の葉を付けます。雌雄異株で6月〜8月に小さな黄色の花を咲かせ、主に手作業によって受粉が行われています。8〜10月に丸い果実を付けます。果実は直径5〜7cmほどで黄褐色〜緑褐色で縦に筋が入っています。9月〜11月に収穫され、内部には甘い果肉と細長い種子が入っています。産地では果肉は生食され、乾燥した薄茶色の果皮(殻)はティーとして利用されています。乾燥果実は伝統的な中医学では咳や喉の痛みに用いられてきました。果汁には果糖の他に特有の甘味成分であるトリテルペン配糖体の「モグロシド」(モグロサイドとも)が含まれ、不純物を取り除いたエキスは商業名「ラカンカ」として製品化されています。ラカンカの甘味料は蔗糖の250倍の甘さがありながら、ほぼゼロカロリーで血糖値を上げることがないため血糖値調整、ダイエット、成人病予防などで注目されています。ラカンカの甘味成分は腸から吸収されることなく体外へ排泄されます。甘味成分には優れた抗酸化作用があり、血液脳関門を通過して脳を活性化させることが研究されています。その他にも腸内環境を整えて便秘改善を行うことや喉の炎症、咳止めに関する研究もされています。甘味料の味は黒糖のような風味で、少量でも甘味が足りるため砂糖の代用として料理やデザートに利用されています。 《ラカンカ》ドライハーブのプロフィール ハーブの使用部位:果実 《ラカンカ》ハーブの使い方 ◆糖尿病予防、肥満予防、健康増進に
◆アロマテラピーとハーブの資格取得に関してはこちらのページをご覧ください。
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