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精油とハーブのプロフィール事典《ブラックシード(ニゲラ)Black Seed》
![]() 英名:Black Seed、Black Cumin ![]() ブラックシードは、エジプト原産のキンポウゲ科の一年草およびその種子を指します。別名「ブラッククミン」、「ブラックキャラウェイ」と呼ばれることがありますが、セリ科のクミンやキャラウェイとは異なる植物です。学名から「ニゲラ」や「ニゲラ・サティバ」とも呼ばれています。属名の「ニゲラ」はラテン語の「黒」を、種小名の「サティバ」は「栽培された」を意味する言葉です。インドでは「カロンジ」と呼ばれ、種子は風味豊かなスパイスとして利用されてきました。草丈は約20〜30cmに成長し、細長い葉を付け、青色や白色の繊細な花を咲かせます。花弁に見える部分は「がく」で、花後になる果実は大きく膨らんで多数の種子を含んでいます。種子はローマンコリアンダー、ブラックセサミ、オニオンシードなどの名前でも呼ばれ、ホールのままで、あるいは砕いて、ローストするなどして利用されています。種子を砕くとオレガノ、ブラックペッパー、オニオンなどがミックスしたような風味と苦味があります。インドではブラックペッパーの代用にもされ、ナンのトッピングやカレー、ダル、野菜炒め、サモサなどの風味付けなどに使われています。古い歴史のあるハーブで、アーユルベーダ、ユナニ医学、アラビア医学において重要な植物とされてきました。古代エジプトのツタンカーメン王の墓からは種子が発見されており、クレオパトラはこの種子からとれるオイルをスキンケアやヘアケアに使用したそうです。古代ローマではブラックシードオイルが毒蛇やサソリによる傷の手当に使われていました。ペルシャの医師、哲学者のイブン・シーナーは「医学典範」に体内エネルギーを活性し、心身の疲労や病後の回復を助けると著しています。優れた効能から「恵みの種」、「祝福の種」と呼ばれ、イスラム教の預言者ムハンマドは「死以外のあらゆる病を癒す薬」であると伝えました。ブラックシードに含まれる成分は100種類以上あると言われ、アミノ酸15種、必須不飽和脂肪酸、ミネラル、ビタミンA・B・B2・C、ナイアシン、その他にも抗酸化作用のあるニゲロン、チモキノンなどの成分が含まれています。種子中にはオイルが30〜40%含まれ「ブラックシードオイル」として食用されています。オイルにはリノール酸、オレイン酸、パルミチン酸、トランスアネトール、ニゲリシン、ニゲリジン、ニゲリミンなどの成分が含まれています。健康維持と病気予防のスーパーフードとしてサプリメントなどにも利用されています。
ハーブの成分:アミノ酸、必須不飽和脂肪酸、ミネラル、ビタミンA・B・B2・C、ナイアシン、ニゲロン、チモキノンなど 一般的なハーブに期待される作用:鎮痛、抗菌、抗真菌、抗ウイルス、抗炎症、抗酸化、血糖値調整 ハーブの味:オレガノ、ブラックペッパー、オニオンのミックス風味と苦味
◆料理に
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