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精油とハーブのプロフィール事典《アボカド Avocado》
英名:Avocado、Alligator pear アボカドは中央アフリカの熱帯地域を原産とする常緑高木で、木の高さは20〜30mにも成長します。属名の「Persea」は、ギリシャ語で「木」を、種小名の「gratissima」は「歓喜」を、「americana」は原産地アメリカを意味しています。和名の「ワニナシ(鰐梨)」とは、英名「Alligator pear」の訳で、果実の皮が鰐の皮に似ていることや鰐が生息する地に植生することから名づけられました。葉は大きな卵型で5月頃に薄い黄緑色の小花をたくさん咲かせます。花の数は多いのですが果実になるものはわずかです。11〜12月頃に枝にぶら下がる形でなる果実は長さ10〜15cmで、未熟時の外皮は緑色、熟すと黒くなります。アボカドは無農薬で栽培、輸入が出来るため、多くの場合、安全性の高い果実やオイルが入手可能です。可食できる果肉部は薄緑色で生食すると「マグロのトロ」のようだと言われています。果肉はビタミン、ミネラル、蛋白質、脂肪などの栄養が豊富で粘り気があることから「森のバター」とも呼ばれています。すりつぶした果肉とオリーブオイルをペーストにしてフェイシャルパックを行う美容法もあります。果肉は人間に影響はありませんが、鳥、小動物、家畜が食べると食中毒を起こすことがあるので注意します。果実の中央には球状の硬い種子(核)が1つ入っています。「アボカドオイル」は緑色の果肉から抽出され、食用と化粧用に分けられていますが、どちらの場合も「低温圧搾」された未精製のものが品質が良く、アボカドオイルの持つ栄養分が多く含まれています。「ヴァージンオイル」と呼ばれる未精製オイルには特有の色と匂い、沈殿物が見られます。食用のアボカドオイルは消化しやすく、胃のトラブル、便秘などに役立ちます。原産地では伝統的に育毛や整髪に利用してきました。未精製オイルは酸化しやすいため遮光瓶で冷暗所に保存し、開封未開封に関わらずなるべく早く使い切ります。 《アボカドオイル》基材のプロフィール アボカドオイルは外皮に傷などがついて市場には出荷されないアボカドの果肉から得られます。果肉を乾燥、粉砕し、低温圧搾、ろ過を行いオイルを取り出します。未精製のオイルは淡い緑色をしており、コスメグレードとして非常に優れています。アロマセラピストが好んで使うのも未精製オイルです。肌に栄養と与え、乾燥肌、加齢肌を保護し、特にセラムやフェイシャルケアでの定評があります。粘性と特有の匂いがあるため、単体で使用するよりも他の一般的なキャリアオイルとブレンドして利用することの多いオイルです。品質劣化を避けるために冷暗所に保存が基本ですが低温になると凝固する性質があります。 基材の成分:オレイン酸(66%)、リノール酸(12%)、パルミチン酸(10〜22%)、α-リノレン酸(5%)、ステアリン酸(3%)、微量成分(ビタミンA・B1・B2・D、カロチノイド、フィトステロール、レシチン、カリウム、リン、マグネシウム、硫黄、カルシウム、ナトリウム、銅など) 一般的な基材に期待される作用:保湿、皮膚軟化 匂い:ごくわずかに熟したアボカドの匂い 《アボカドオイル》基材の使い方 ◆乾燥肌、加齢肌のトリートメントオイルに
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