英名:Elecampane
学名:Inula helenium(イヌラ・ヘレニウム)
和名:オオグルマ、ドモッコウ(大車、土木香)
科名:キク科
種類:多年草
草丈:約1.8〜3m
原産地:ヨーロッパ、アジア北部
エリキャンペーン植物画:Wikipedia
エリキャンペーン(エレキャンペーンとも)は、ヨーロッパ、アジア北部が原産のキク科の多年草です。草丈は3mになるものもあり、夏から秋にかけて咲く黄色い頭花はヒマワリやタンポポのようで「ワイルドサンフラワー」や「イエロースターワート」などの呼び名があります。その他にも「ホースヒール」「エルフドック」の呼び名もあり、ヨーロッパでは古くから薬用や料理に使われてきたハーブです。種小名の「helenium」は、古代ギリシャの都市国家スパルタにおいて樹木信仰と関わりの深い美神ヘレネーの名前に由来しています。ヒポクラテスの時代から使われ、古代ギリシャの植物学者テオフラストスは著書「植物誌」にて、毒蛇、クモ、松くい虫に刺された時にこの植物をハーブオイルやハーブワインにして用いるとしました。17世紀のイギリスのハーバリスト、ニコラス・カルペパーはこの植物が胃を温めて、さしこむような腹部の痛みや、咳、視力の衰えに良いとしました。楕円形の葉の裏側は厚い毛で覆われて白っぽく、根は太く枝分かれして粘液質で苦みがあり、乾燥させた根にはスミレの花と樟脳が混じったような芳香がします。根以外には芳香はなく、ハーブ療法の有用部も根で、中世ヨーロッパの薬屋にはエレキャンペーンの砂糖漬けの根が売られていました。これは消化を助けて気分を良くするお菓子として食べられ、薬草リキュールのアブサンにも使われてきました。中世ヨーロッパの修道院の薬草園には必ず植えられ、キリスト教徒たちの間では罪の赦しと神の憐みを象徴する植物でした。これはこの植物の薬効が非常に優れていることに由来しています。国内でのエリキャンペーンは「土木香」(ドモッコウ)の名前の生薬として医薬品に分類されています。海外ではチンキや植物製剤が販売されていますが、日本では薬機法により流通していません。
《エリキャンペーン》ドライハーブのプロフィール
エリキャンペーンは医薬品に分類されているため、日本でのドライハーブに関する一般の流通はありません。
ハーブの使用部位:根
ハーブの成分:イヌリン、へレニン(アラントラクトン、イソアラントラクトン)、フィトステロール
一般的なハーブに期待される作用:去痰、強壮、消化促進
ハーブの味:苦味
禁忌:過剰摂取はアレルギー、痙攣、アレルギー性皮膚炎、麻痺、下痢、嘔吐を引き起こす可能性があります。
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