|
精油とハーブのプロフィール事典《ハゼノキ Wax Tree》
英名:Wax Tree ハゼノキは、中国、東南アジア、インドを原産とするウルシ科の落葉小高木です。別名を「リュウキュウハゼ」、「ロウノキ」、「トウハゼ」と呼ばれています。樹高は10mほどに成長し、樹皮は褐灰色から暗赤色、雌雄異株で初夏から秋にかけて黄緑色の小花を密集して咲かせます。花後には緑色の果実が房状になり、果実が灰褐色に熟す頃に葉は美しく紅葉します。ウルシ科植物のため樹液や未熟な果実に触れるとかぶれることがあります。果実は直径1cmほどで光沢があり「木蝋」(モクロウ)と呼ばれる植物ロウが穫れます。ハゼノキのロウも昔ながらの「和ろうそく」の材料に使われ「蠟の木」の名前もそれに因んでいます。英名では「Japan wax tree」とも呼ばれています。ハゼノキから穫れる塊状のロウ分は乳白色〜淡黄色で、種子ではなく外殻を搾って取り出します。ハゼノキのモクロウは安定性があって変質しにくく、ロウソクの他に座薬、軟膏、ポマード、鬢付け油、クレヨンの材料などにも利用されてきました。生薬としても利用され、根皮には止血、解毒の作用があります。幹から染み出す樹液は染料として「黄櫨染」(こうろぜん)と呼ばれる天皇が儀式で着用する束帯の袍の染めに利用されてきました。かつての日本では沖縄、鹿児島で多く栽培され、細川藩の奨励により現在では熊本県の水俣市が日本最大の生産地です。和ろうそくは、パラフィンロウソクに比べると油煙や煤が少なく、炎が長く伸び、炎色や炎の揺らぎが美しいため、仏壇のロウソクに向いています。ロウソクの表面に花の絵などを描いたものは「絵ロウソク」として市販されています。 《モクロウ》基材のプロフィール アロマセラピー基材としてのモクロウはキャンドル、ポマードなどの材料に使います。パルミチン酸、オレイン酸、ステアリン酸が主成分で、粘性の高い「日本酸」が含まれています。 基材の成分:パルミチン酸、オレイン酸、ステアリン酸、日本酸 一般的な基材に期待される作用:※粘靭、光沢(化粧品、ロウソクなどに利用した場合) 匂い:ほのかなロウの匂い 《モクロウ》基材の使い方 ◆モクロウキャンドルに
|
2012-2024 Copyright (C) Holistic Aroma Academy, all rights reserved.
|