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精油とハーブのプロフィール事典《ナツメヤシ Date palm》
![]() 英名:Date palm ナツメヤシは、北アフリカ、ペルシャ湾沿岸を原産とするヤシ科の常緑高木です。属名は古いギリシャ語で「フェニキア人」を、種小名は「指」(果実が指のようであることから)を意味する言葉に由来しています。和名の「ナツメヤシ」は、この植物の実が「棗(なつめ)」に似ていることから名付けられました。古い歴史のある植物で古代エジプトでは約7〜8千年前から栽培されていました。ナツメヤシの木はサウジアラビアの国章に描かれており、伝統的な植物文様としても使われてきました。樹高は15〜25 m、幹の直径は50cmほどに成長し、雌雄異株で長い羽状の棘のある葉を付けます。3月〜6月頃にホウキのような白い小花を咲かせ、花後には白黄色の果実が多数、房状に垂れ下がるようにして付きます。果実を乾燥させたものは「デーツ」と呼ばれ、原産地では伝統的な保存食となっている美味しいドライフルーツです。デーツには粘り気と甘みがあり、栄養価が高く、美容に良いことからクレオパトラも好んで食べたそうです。糖質量は100gあたり69.8g、カロリーは100gあたり266kcalで、1日の摂取目安は20g程度(1〜2個)です。ナツメヤシの木は樹齢100年、時には200年を超えるものもある長寿の木で、原産地では「生命の樹」と呼ばれ大切にされてきました。砂漠のような乾燥した土地でも育ち、乾燥果実は長期保存できるため遊牧民族のベドウィンの人々はデーツを主食にしてきました。収穫したデーツは未熟なものから熟したものまで17段階に分けられ、それぞれ異なるアラビア名で呼ばれています。「キムリ」(緑色の未熟なもの)、「ハラール」(黄色〜赤色のもの)、「ルターブ」(熟した赤いもの)、「タムル」(熟したものを天日干したもの)などがよく知られています。イスラム教の開祖、預言者ムハンマドはデーツを特に好み、ラマダン明けにはまずデーツと水を摂っていたそうです。その慣習は現在にも伝えられ、聖典「コーラン」には「神が与えた食物」として記されています。デーツには糖分が含まれていますが、タンパク質や食物繊維も含まれているため、血糖値の上昇が穏やかで断食明けには理想的な食物です。デーツはそのまま食べるほか、料理、デザート、飲料などに利用出来ます。甘味料の代用にもなり、栄養価の高いヘルシーフードとして注目されています。
ハーブの使用部位:果実 ハーブの成分:食物繊維、鉄、銅、カリウム、カルシウム、リン、亜鉛、マグネシウム、β-カロテン、ナイアシン、パントテン酸 一般的なハーブに期待される作用:滋養 果実の味:ねっとりとして甘味のあるドライフルーツの味
◆デザートに
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