|
精油とハーブのプロフィール事典《アラビアガム Gum arabic》
![]() 英名:Gum arabic アラビアガム(アラビアゴムとも)は、アフリカ、ナイル地方を原産とする「アラビアゴムノキ」と呼ばれるマメ科アカシア属の落葉小高木(もしくはその同属の近縁植物)から採れる樹脂です。アラビアゴムノキは枝に棘のある中高木で、芳香のある白色〜黄色の花を咲かせます。「アラビア」の名前は、かつてこの樹脂がアラビア経由で輸出されたことに因んでいます。樹脂は「アランビックガム」、「アカシア樹脂」とも呼ばれ、雨季が終わる時期に樹皮に傷をつけ、そこからしみ出る樹液を乾燥、脱塩させたものです。古代エジプトでは薬用やミイラの防腐剤、魔術、死者との交霊などに使われていました。樹脂は淡いオレンジ色〜茶色で、ガラスのような透き通った外観をしています。主成分は多糖類で、ガラクトース、アラビノース、ラムノース、グルクロン酸、その他に微量のタンパク質などで構成されています。他の樹脂類と異なり、水に溶けやすく、吸水するとゼラチン状〜ゲル状になります。安定性のある乳化剤としてアイスクリーム、清涼飲料水、ワインなどの食品添加物や医薬品のコーティング剤などに利用されています。その他にも水彩絵の具やインクに、市販化粧品ではクリームや乳液、ヘアスタイリング剤やマスカラの固着剤などにも使われています。ヒトに消化出来ない水溶性食物繊維として便通改善や血中コレステロール低下などの作用があるとされていますが、多量摂取は膨満感、ガス、吐き気、便秘、軽度の下痢、喘息、鼻炎などを引き起こす可能性があります。(通常の食品添加剤の範囲内ならば問題ありません)
アラビアガムはインセンスとして利用することが出来ますが、香りが薄いため主に手作りインセンスで他の香材とのつなぎ(接着剤)に利用されています。香炉で焚くと軽やかな木の香りが漂い、場のエネルギーをクリアにしてグラウンディングや祝福をもたらします。
一般的なインセンスに期待される作用:保護、豊穣、繁栄 ◆手作りインセンスに
◆アロマテラピーとハーブの資格取得に関してはこちらのページをご覧ください。
|
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
2012-2025 Copyright (C) Holistic Aroma Academy, all rights reserved.
|