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精油とハーブのプロフィール事典《ブルーサイプレス Blue Cypress》
英名:Blue Cypress ブルーサイプレスは、オーストラリアに自生するヒノキ科の常緑小高木です。一般名ではホワイトサイプレスやホワイトサイプレスパイン、あるいはマレーリバーサイプレスパイン、ノーザンサイプレスパインと呼ばれています。『ブルーサイプレス』の名前は心材から抽出される精油が鮮やかな青色をしていることに由来しています。属名の「Callitris」はギリシャ語で「美しい」を意味する「カロス」に因んでいます。ゆっくりと成長する高さ4〜12m(時には20〜30mにも)の円錐形の樹木で、濃緑色の葉を持ち、雌雄同株で花は通年咲き、直径1〜2cmほどの球果を付けます。山火事の際に種子が飛び散って発芽することで知られ、受粉時には何百もの種子が音を立てて飛び出し、茶色の花粉が空中に飛散して木全体を揺るがせます。木材は腐りにくく白アリへの耐性があるので建材やフェンスなどに利用されてきました。木材は樹脂を多く含んでよく燃え、松明や蚊除けの燻蒸にも使われてきました。乾燥樹皮にはタンニンが11〜23%ほど含まれ、オーストラリアの先住民族アボリジニたちは伝統的な薬用植物として樹皮の煎剤を胃痙攣や傷の手当てに使ってきました。ブルーサイプレスの精油は心材から水蒸気蒸留法で抽出されます。精油の色はグアイアズレン成分による特徴的な青色をしています。グアイアズレンには抗炎症、抗菌、抗アレルギーなどの作用があるため咳や気管支系の不調に役立てられます。その他にも鎮痛や創傷治癒などの作用があるため、皮膚のかゆみやじんましん、火傷、虫刺されなどにも有用です。精油の香りは深みのある松やシダーのような香りと、わずかに熟成した革のような甘さとフルーティが感じられます。森林浴を想わせる樹木の香りは気持ちを落ち着かせてグラウンディングをサポートします。瞑想や内観にもふさわしい精油です。 《ブルーサイプレス精油》の作用 一般的な精油の作用:鎮痛、抗炎症、抗菌、発汗、消臭、鎮痙、創傷治癒 心への作用:怒りや苛立ち、不安な気持ちを和らげて気分を落ち着かせます。 ヒーリングの作用:五感を高めて心・身体・魂のバランスを整え、エネルギーをあるべき中心へと戻します。 キーワード:鎮め、グラウンディング、センタリング 相性の良い精油:柑橘系、ラベンダー、パイン、スプルース、フランキンセンス、クラリセージ、ベルガモット、マジョラムスイート、ジュニパーベリー、サンダルウッド、シスタス、カルダモン 禁忌:妊娠中は使用を避けます。青色の精油のため、シーツなどへの色移りに注意します。 《ブルーサイプレス精油》を使ったホームケアの方法 ◆咳、気管支系の不調に ◆デオドラントに ◆オイリーヘアに
◆アロマテラピーとハーブの資格取得に関してはこちらのページをご覧ください。
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