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精油とハーブのプロフィール事典《スターアニス Star Anis》
英名:Star Anis スターアニス植物画:Wikipedia スターアニスは和名を「トウシキミ(唐樒)」と言い、中国〜北ベトナム、日本が原産のマツブサ科シキミ属の常緑高木です。別名を「大茴香(だいういきょう)」、「八角茴香(はっかくういきょう)」とも呼ばれています。学名のIllicium は、ラテン語で「誘惑する」の意味があり、この木の花が芳香を放つことに由来しています。1年に2回咲く赤褐色の花は花後に3〜4cmの果実となり、6〜8個の袋果が星の形となります。袋果の裂け目からは光沢のある褐色の扁平な種子が見えます。未熟な果実を乾燥させたものがスパイスとして利用され、乾燥した黒褐色の果実はアニスシードのような強くて甘いスパイシーな香りを放ちます。果実は6年を過ぎると収穫でき、その後は100年間実をつける長寿の木です。特徴的な星の形から「スターアニス」、「チャイニーズ・スターアニス」の名前で呼ばれています。(※セリ科の植物アニス (学名:Pimpinella anisum) とは異なる)未熟な果実を乾燥させたものは「八角」と呼ばれ、中国料理に欠かせない香辛料として中国全土で利用されています。有名なブレンドスパイス「五香粉(ごこうふん、ウーシャンフェン ※八角、丁子、花椒、肉桂、小茴香などをブレンドしたもの)」の材料のひとつでもあります。薬用植物としての歴史も長く、生薬名も「八角」で健胃、鎮痛、駆風などの作用があります。中医学では睡眠を促進し、筋肉痛や消化器系の不調を和らげるとされています。スターアニスに含まれる成分の一つ、シキミ酸はインフルエンザの治療薬タミフルの原料となることで知られています。ただし、スターアニスを直接摂取してその効果が表れるものではありません。乾燥させたスターアニスはスパイシーな香りのポプリやリースに利用され、クリスマスツリーの飾りとしてクリスマスを彩る香りのひとつです。スパイシーな香りは肉料理やデザート、紅茶などのフレーバー、その他にも石鹸や歯磨き、線香の香りづけとしても利用されてきました。日本では戦国時代の武将が士気を高めるために兜のなかにこの香料を焚きしめました。スターアニスの精油は果実から水蒸気蒸留法で抽出されます。甘く、鮮烈なスパイシー、刺激的で温かみのある芳香はリコリスやアニス、フェンネルスイートの香りを連想させます。精油は果実中に約5〜10%含まれており、主成分はアネトール(80〜90%)で精油の色は透明〜淡黄色、抗菌、抗ウイルス、抗真菌などの作用が知られており、感染予防に役立ちます。爽やかな香りはエナジーレベルを高めるとともに呼吸を楽にさせて、精神的な落ち着きを与えます。スパイシーな香りは肉や魚の匂い消しになるため、ハンドソープやキッチンソープの香り付けに適しています。 《スターアニス精油》の作用 一般的な精油に期待される作用:抗菌、抗ウイルス、抗真菌、去痰、抗真菌、鎮静、血行促進 心への作用:気分を高揚させて精神を明晰にします。心を落ち着かせて、ストレスや不安を和らげます。 ヒーリングの作用:停滞していたエネルギーの流れを活性させ、心身のバランスを整えます。 キーワード:エナジーフロー、バランス、内なる強さ 相性の良い精油:シダーウッド、サイプレス、パイン、ラベンダー・トゥルー、オレンジスイート、ジャスミン、ミモザ、プチグレイン、ローズ、マンダリン、ライム、レモン、キャラウエイシード、カルダモン、シナモン、クローブ、コリアンダー、ディル、ジンジャー、フェンネルスイート 禁忌:皮膚使用は常に低濃度に希釈して用います。妊娠中、授乳中、子どもへの使用を避けます。 《スターアニス精油》を使ったホームケアの方法 ◆感染予防に ◆手に付いた肉や魚の臭い消しに ◆キャンドル作りに 《スターアニス》ドライハーブのプロフィール ハーブの使用部位:果実 ハーブの成分:アネトール(香気成分) 一般的なハーブに期待される作用:健胃、鎮痛、駆風、催乳 ハーブティーブレンド:オレンジピール、ローズ、カモミールジャーマン、エルダーフラワー、フェンネルなど。その他、紅茶や中国茶ともよく合います。 ハーブティーの浸出時間:3〜5分 ハーブティーの味:甘味と苦味、スパイシーな味わい 《スターアニス》ドライハーブの使い方 ◆ポプリ、リースに ◆洋風、中華風の肉料理の香味に ◆紅茶のフレーバーに
◆アロマテラピーとハーブの資格取得に関してはこちらのページをご覧ください。
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